就労移行支援のデメリットとメリット教えて。
最大のデメリットは「賃金がもらえない&アルバイト禁止」だよ。
メリットについても詳しく解説するね。
就労移行支援事業所にはメリットが多くありますが、注意すべきデメリットもあります。
通おうか迷っている人向けに、メリットとデメリットを詳しく解説します。
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就労移行支援のメリット
1.働く力が身につく
2.就職しやすくなる
3.就職後もサポートを受けられる
4.コミュニケーション能力が上がる
5.ほとんどの人が無料で利用できる
6.生活リズムができる
7.居場所ができる
8.家族からのプレッシャーを避けられる
就労移行支援のデメリット
1.賃金などお金がもらえない
2.アルバイトが禁止される
3.2年の利用期限がある
「こんなはずじゃなかった‥」とならないために、デメリットもメリットもしっかり理解しておきましょう。
記事の最後に「就労移行支援に向いている人・向いてない人」もまとめておいたので、ご覧ください。
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就労移行支援の最大のデメリットは〇〇!
就労移行支援事業所に通うデメリットは、以下の通りです。
就労移行支援のデメリット
・賃金が発生しない
・アルバイトが禁止される
・利用開始から2年以内に就職する必要がある
「貯金も家族からの援助もない人」「アルバイトしないと生活費が足りなくなる人」は就労移行支援に向いてません。
順に解説します。
最大のデメリット「お金がもらえない」
就労移行支援の最大のデメリットは「お金がもらえない」ことです。
就労継続支援A型B型は利用すると賃金が発生しますが、就労移行支援ではお金がもらえません。(※1)。
就労移行支援に通っている間は、賃金以外で生活費をまかなう必要があります。
就労継続支援は「働く施設」、就労移行支援は「就職するための訓練施設」という違いがあるよ。
労働じゃないから、就労移行支援では賃金が発生しないよ。
むしろサービスを受ける側だから、当たり前といえば当たり前だけどね‥。
就労継続支援と比較すればデメリットかな。
就労継続支援については「就労移行支援と就労継続支援A型B型の違い」もご覧ください。
IT系の就労移行支援事業所
おすすめ就労移行支援事業所
生活費はどうすればいい?
就労移行支援事業所の利用者たちは、主に以下3つの手段で生活費をまかなっています。
利用中の生活費
・家族からの援助
・貯蓄
・公的制度などの活用
(失業保険、障害年金、生活保護、傷病手当金など)
家族と同居している利用者が多いですが、一人暮らしやグループホームを利用している人もいます。
障害者や生活困窮者は、申請すれば月に数万円もらえるなどの公的制度もいろいろあります。
「申請するのが面倒くさい」はすごくもったいないよ。
以下の記事で、給付金制度や貸付制度を詳しくまとめました。
↓「対象者」や「もらえる金額」を知りたい方はチェックしてください。
給付金制度など紹介
利用者の13%は一人暮らし?
アルバイトも原則禁止
お金がもらえないなら、アルバイトすればいいんじゃないの?
なかには「働きながら利用したい」「通所しない日や夜にアルバイトしたい」という人もいるでしょう。
しかし、働きながら/アルバイトしながら就労移行支援事業所に通うのは、原則禁止されています。
働きながら通えない理由
就労移行支援は「一人で就職するのが難しい障害者」が主な対象者です(※1)。
就職できない人を就職させるための支援なので、すでに働けている人は「支援の必要なし」とみなされます(※2)。
短時間の「アルバイト」も一般就労に入るので、アルバイトと就労移行支援の併用は原則禁止されています。
原則は禁止ですが、実は市区町村によっては「週20時間以内ならOK」などアルバイト許可が出るケースもあります。
詳しくは以下をご覧ください。
↓アルバイトで許可が出る例
就労移行支援はアルバイト併用禁止!バレる?単発バイトは?厚生労働省の見解は‥
就労移行支援を利用する前に、生活費のめどは立てておこう!
就労移行支援
2年の利用期限にも注意!
「利用期限がある」のも、就労移行支援のデメリットです。
就労移行支援には原則2年の利用期限があります。
「利用開始から2年以内」に就職する必要があるんだね‥。
病状がひどいなど、「支援を受けても、2年以内に就職できそうにない人」は就労移行支援に向いてません。
ただ、週1回から・半日から通える就労移行支援事業所も多くからけっこう通いやすいよ。
心配な人は、施設見学して「自分でも大丈夫か?」スタッフに相談してみるといいよ。
平均・最短利用期間は?
なぜ2年しか利用できない?
早期就職を促し「サービスの長期化」を防ぐためです。
就労移行支援は、ほぼ税金で運営されており、意欲の低い人や就職見込みが薄い人を制限なしで支援続けるのは難しいのです。
就労継続支援に期限がなく、就労移行支援に期限があるのは、後者は「就職」というゴールのある支援のためと考えられます。
就労移行支援事業所の選び方
2年以内に就職できなかったら?
就労移行支援に通っても就職できなかったら、サービス自体利用できなくなります。
その後は、就労継続支援A型や就労継続支援B型への移行をおすすめされることもあります。
進路の選択は本人の自由です。次はどうするか、強制されるわけではありません。
就労移行支援を利用しても、100%就職できるわけじゃないけど「ほぼ無料(※1)だし利用して就職できればラッキー」くらいに思えばいいかも‥。
ただし、必ず2年過ぎたら利用禁止になるわけではありません。
就労移行支援は、延長申請や期間リセットが認められれば、3年目・4年目の利用も可能です。
詳しくは以下で解説しています。
延長・再利用条件など
就労移行支援のメリット8つ
デメリットを解説してきましたが、就労移行支援は基本的にメリットの大きいサービスです。
「一人で就職するのが難しい障害者」であり「デメリットが気にならない人」であれば、就労移行支援は超おすすめです。
就労移行支援
1.働く力が身につく
就労移行支援は「障害者の就職支援」に特化しています。
「業務スキル」「コミュニケーション能力」「体調管理能力」など、働くための様々な能力を身につけられます。
IT | パソコン基礎(Word・Excel・PowerPoint、Access等)、タイピング、データ入力、デザイン(Illustrator・Photoshop等)、イラスト、Webデザイン・プログラミング(HTML/CSS、WordPress、Jascript、PHP・MySQL、Python、Ruby、Java、C#、マクロ等)、人工知能・データ分析、動画編集(PremirePro、AfterEffect)、CAD |
---|---|
ビジネス | ビジネスマナー、ビジネスメール、電話対応、来客対応、名刺交換、挨拶、敬語、身だしなみ、報連相、タスク管理、スケジュール管理 |
対人能力 | コミュニケーション訓練、グループワーク、SST(社会生活技能訓練)、JST(職場技能対人訓練) |
自己管理 | 障害理解、ストレスコントロール、感情コントロール、体調管理、服薬管理、生活管理 |
作業 | 模擬就労、事務、清掃、梱包、検品、ボールペン組み立て、封筒の宛名書き、封筒作成、メール便仕分け、タオル折り、パンフレットスタンドの作成 |
その他 | 資格取得、eスポーツ、簿記、ビジネス英語、メイク講座、ダンス、ストレッチ、ウォーキング、ライティング、マーケティング |
※施設によって行われているプログラムは異なります。
チームで働く力を身につけるグループワークから、個人でも進められる動画学習(eラーニング)など、多様な訓練が用意されています。
新型コロナの影響もあって、在宅訓練可能な施設も増えてきたよ。
週1回や半日から通える施設も割とあるので、体力や対人能力に自信がない人でも安心して通えます。
在宅訓練できる人の条件など
2.就職しやすくなる
就職サポートが非常に手厚いのも、就労移行支援の大きなメリットです。
障害者に特化した支援なので、特性を考慮しつつ、自分に合った就職先をスタッフと探せます。
就職サポートの例
・履歴書添削・面接練習
・企業見学・職場実習
・独自求人の紹介
・ハローワークや説明会、面接への同行
・就職相談
・職業適性検査
就職するためのフルサポートって感じだね。
面接練習とか一人じゃできないもんね‥。
「履歴書添削や面接練習に何度も付き合ってくれたから就職できた!」というエピソードも少なくありません。
「就活の仕方がわからない人」「就活全然ダメだった人」などに、就労移行支援は向いています。
就職率は、就労支援サービスの中で最も高いよ。
「支援施設があると企業側も安心して採用できる」という意味でも、就労移行支援の利用は有利になるよ。
就職率は40%以下の施設もあれば、80%以上の施設もあります。
「就職のしやすさは事業所によって大きく異なる」ので注意してください。
就労移行支援
3.就職後もサポートを受けられる
就職後に「職場定着支援」を受けられるのも就労移行支援のメリットです。
定着支援とは「仕事を快適に長続きさせる」ための支援です。
就労移行支援では「就職後6か月まで」、その後に就労定着支援(※1)も利用すれば「就職後 最大3年半まで」の定着支援が受けられます。
定着支援の内容
・業務や人間関係の悩みを相談できる
・職場への障害理解の浸透など就職先へ働きかけてくれる
・必要なら他機関や家族とも連携してくれる
定着支援では、就職後もスタッフに職場の悩みを相談できたりします。
就職者と企業の間に入って、仕事を続けやすくなるようサポートしてくれるよ。
転職や人間関係など、職場に言いにくいことも相談できるよ。
就職したら?その後の支援の流れ
職場定着率が非常に高い
就労移行支援の職場定着率は82.3%です。
障害者全体や他の就労支援サービスと比べても、明らかに高いことがわかります。
職場定着率の比較【就職後1年】
※参照:障害者職業総合センター(障害者の就業状況等に関する調査研究)
就労移行支援に通うと「就職後に仕事がとても長続きする」ということだよ。
もちろん個人差はあるけどね。
障害者は普通に就職しても、仕事が続かない可能性が高いんだね‥。
特に精神障害者は仕事が続かないもんね(※1)。
定着率が高いのは、定着支援があることに加え「セルフケア、職場コミュニケーション」など仕事を続けるために必要なスキルも身につけられるからです。
6か月の定着支援とは?
就労定着支援の違い
4.コミュニケーション能力が上がる
就労移行支援は「コミュニケーションが苦手な人」にも向いています。
「怒られにくい」「緊張しにくい」環境で、安心して対人能力を磨けるのはコミュ障の人にとって非常に大きなメリットです。
コミュ障の人におすすめな理由
・コミュ障に対して理解がある
・やさしいスタッフが多い
・コミュニケーション訓練が充実している
(職場で必要な対人能力に特化した訓練あり)
利用者同士も同じ境遇の人ばかりなので、わかり合える部分が多くあります。
コミュ障の人、障害者として苦労した経験を持つ人も少なくありません。
自己肯定感を育める環境って貴重だよね。
たとえ就職できなかったとしても、得られるものがありそう‥。
コミュニケーションが苦手な人も、一度近くの就労移行支援事業所を見学することをおすすめします。
「どんな雰囲気か?」「自分でも通えそうか?」など、ぜひチェックしてみてください。
就労移行支援
5.ほとんどの人が無料で利用できる
就労移行支援は公的なサービスなので、ほとんどの人が無料で利用できます。
実は、利用者一人あたり約16万円/月の費用が掛かっているのですが、ほぼ全額が税金でまかなわれています。
「毎月16万円分のサービスをタダで受けられる」のは、すごいメリットだね。
利用者の賃金がない分、経費が浮くのに、賃金が出るA型事業所(約14万円/月)や、B型事業所(約12万円/月)より費用が掛かっているんだよ。
つまり、それだけ手厚い支援が受けられるってこと。
昨年(またはおととし)に年収がある人は、利用料がかかる場合もあるので注意してください。
年収から、自己負担上限額を計算できるツールも作りました。
詳しくは以下をご覧ください。
6.生活リズムができる
就労移行支援は、一般的に朝から夕方まで利用できます。
毎日(または週1~4日)通うことで、生活リズムができるというメリットもあります。
生活リズムが整うと、体調良くなる人も多いよ。
働き続けるのも体力が必要だから、毎日出かける習慣を作っておくことは就職にも役立つよ。
筆者も就労支援施設に通っていましたが「何もしないでいるとき」より「通所習慣があるとき」のほうが体に活力がありました。
毎日の通所は体力づくりになりますし、体の冷えもマシになりました。
昼食を無料で提供している施設もあります。
評判・支援内容・実績
弁当持参しないとダメ?
7.居場所ができる
就労移行支援事業所は「1つの居場所」にもなります。
「自分がいていい場所」があると、気持ちが楽になるというメリットがあります。
「毎日の通所が楽しみ」という人も少なくありません。
人間には「帰属欲求(※1)」があるもんね。
やっぱ孤独ってキツイよね。
休日に自由参加の余暇活動を行っている施設もあるよ(※2)。
ゲームとか卓球とかボウリングとか‥。
働いてない人の中には「家に一日中いる」人も少なくないでしょう。
体調が悪いと引きこもりがちになりますが、社会復帰の一歩として、就労移行支援を利用するのもありです。
友達ができたり、他の利用者から刺激を受けて就職意欲が高まったりもします。
8.家族からのプレッシャーを避けられる
「働かない大人」は家庭の中でも、肩身がせまくなりがちだよね‥。
無職やニートだと、まわりからプレッシャーを掛けられたり、冷ややかな目で見られたりする人もいるでしょう。
しかし、就労移行支援に通うことで家族からのプレッシャーが弱まることがあります。
通所するだけで「就職に向けてがんばっている」という印象をまわりに与えられるよ。
特にまわりの障害理解が乏しいと「早く働いてほしい」「なんでうちの子は‥」とか思われたりするよね。
障害者にとって、社会参加はハードル高いのにね。
家にいる時間も少なくなるので、通所生活に解放感も感じるかもしれません。
誰かに「今何してる?」と聞かれたときも「仕事してない」と答えるより、「就労支援施設に通っている」と答えられたほうが明らかに印象はよくなります。
就労移行支援の体験談
最後に‥
メリットやデメリットをふまえて、就労移行支援に「向いている人」「向いてない人」をまとめてみました。
就労移行支援に向いている人
・一人で就職できなかった人
・仕事が長続きせず転職を繰り返す人
・働いた経験がなく不安な人
特にコミュニケーションが苦手な人や、引きこもり気味の人はメリットが大きくなります。
就労移行支援に向いてない人
・利用中の生活費のあてがない人
特に注意していただきたいのが「利用中の生活費」です。
他のどの条件がそろっていても、生活費を確保できそうになければ、就労移行支援は向いてません。
「病状が悪く2年以内の就職が難しそうな人」も向いてないけど、週1回や半日から通えるから、気にしすぎなくてもいいよ。
とりあえず自分でも通えそうか確認するために、近くの施設を見学してみよう。
施設スタッフも相談に乗ってくれるよ。
ほかにも4つほど「就労移行支援に向いてない人」には特徴がありますが、長くなるので別記事にしてあります。
詳細は以下記事をご覧ください。
↓就労移行支援に向いてない人
就労移行支援に向いてない人・合わない人の特徴5つ!向いている人は?
就労移行支援