作業所は変な人が多いの?怖い人もいる?
「変な人」とか言っちゃダメだよ。
障害にも幅があるから、個性が強い人は多いよ。
就労継続支援事業所(A型/B型)、就労移行支援事業所には、様々な障害や病気を持った人が通っています。
↓3つの就労支援サービスの違い
就労移行支援と就労継続支援A型B型の違い!評判や口コミも
どんな人が通っているかは、作業所ごとに全然違います。
ネット上では「変な人」「気持ち悪い」などと言う人もいますが、不適切な表現なので、特に障害者の前では絶対に言うべきではありません。
ちなみに筆者も障害者です。
実際に、作業所に数年間通ったことのある筆者が「作業所にはどんな人がいるのか?」などの実態や「困った時の対処法」を解説します。
個性が強い人も少なくないので、時にはストレスを感じることもあるかもしれません。
しかし、逆に気の合う友達ができたり、作業所に通うのが楽しくなったりするケースも多々あります。
意思疎通が全く問題なくできる人もいれば、難しい人もいます(※1)。
合わない人と無理に仲良くする必要はありませんし、つらくなったら作業所を変えてもいいのです。
ちなみに筆者は「通ってよかった!」と思っています。
見学して実際の様子を見るのが一番だよ!
作業所によっても雰囲気は全然違うし。
↓おすすめ1位の就労移行支援事業所
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作業所は変な人ばかり?
どんな人たちが通ってる?
作業所には、軽度から重度の幅広い障害者が通っています。
なかには、以下のような特徴を持った利用者もいます。
- 無口で全然しゃべらない
- 空気を読むのが苦手
- しゃべり出したら止まらない
- 独り言をブツブツしゃべる
特にB型事業所では、クセの強い人はめずらしくありません。
障害の症状で仕方がない場合も多いので、気になったとしても、基本的にはがまんするしかないでしょう。
ただ「他の利用者のクセの強さ」は、通っているうちに慣れて気にならなくなったりします。
特徴的な人は確かに多いですが、多くの利用者は他人に迷惑をかけずに通所しているので、これから通う人は、心配しすぎる必要はありません。
↓B型事業所の利用条件
就労継続支援B型はどんな人が通える?4つの利用条件とは?
↓A型事業所の利用条件
就労継続支援A型はどんな人が通える?向かない人や対象者の例
例1:独り言が激しい人
私は働いたことが無いので、就労アセスメントを受けました。独り言が激しい方がいて集中できなかったので半日に変えてもらったら、アセスメントの結果がB型作業所という結果が出ました。(中略)
引用元:Yahoo知恵袋
後、おはようと返さないとおはようとずっと話しかけてくる人やさっきいった独り言が激しい人がいて大変です。
一部の作業所では、独り言をつぶやく人を見かけることがあります。
独り言が症状にある障害の例
・自閉スペクトラム症(ASD)
・統合失調症
気になる人もいるかもしれませんが、障害の症状なので無理にやめさせることはできません。
むしろ、指摘によって悪化する場合もあるよ。
例えば、うつ病の人に対して「普通はそんなことでは疲れない、怠けるな」と言うようなものかも。
障害の症状だもんね‥。
作業所に通っているのは、みんな障害や難病を持った人たちです。
他の人から見れば、その症状を身近に感じていない限り「普通じゃない」と思うかもしれません。しかし、障害とはそういうものです。
今、記事を読んでいるあなたが何らかの障害を持っているなら、その症状も他の誰かから見れば「普通じゃない」かもしれません。
もっと言えば「普通じゃない」は、別に悪いことではありません。
危害を加えているわけじゃないもんね‥。
利用者にも就労支援者にも「相手の症状を理解しようとする姿勢」は求められるよ。
基本的に、気にする必要はありませんが、どうしても気になってしんどいという人は、他の作業所の利用も考えてみましょう。
例2:作業中に大声でしゃべる人
B型作業所に通っていますが、作業中に大声で会話をし出す女性がおり困っております。自分には発達障害があり、特に若い女性の声が苦手です。
引用元:Yahoo知恵袋
特別にイヤホンをつけながら作業をさせてもらってますがそれでもしんどいです。
作業所には「声の大きい人・小さい人」「よくしゃべる人・全然しゃべらない人」様々な人がいます。
上記は「作業中にしゃべる人」についての口コミですが、どこまでが「障害の症状によるものか」「どこまで注意すべきか」職員も悩むことがあります。
特に音やにおいに敏感な発達障害者は、ストレスに感じる人もいるでしょう。
障害の症状じゃないなら、作業中に大声でしゃべるのはおかしいけどね‥。
B型だと作業しない人もたまにいて、他の利用者から不満の声が上がることもあるよ。
ストレスがひどい場合は、職員に相談してみて、それでも解決しなさそうなら、作業所を変更するのが良いでしょう。
大卒や一般企業で働いていた人も少なくない‥
内職も扱っているB型事業所に通っていますが、人によって様々です。
引用元:Yahoo知恵袋
日中の居場所的な人もいたり、スタッフの方付き添いで時々出かける人もいたり、一通りの作業をしっかりこなす人もいます。
あと特別支援学校高等部を卒業後に来た人がいたり、以前通っていた人の中には本人曰く職歴がめちゃくちゃだという人もいますが、一般企業の就労経験がある人も複数います。
作業所というと「働けない障害者が通っている」イメージがあるかと思いますが「過去には健常者に交じって働いていた人」も少なくありません。
就労移行支援事業所やA型事業所はもちろん、B型事業所にも「何年も一般企業に勤めていた人」はいます。
学歴も中卒や高卒の人もいれば、大学を卒業した人も少なくありません。
見た目だけで、障害者かどうか判断がつかない人も多数います。
本当に人それぞれです。
もちろん「就労経験なしの人」や「何年も引きこもりだった人」もたくさんいるよ!(特に就労移行支援や就労継続支援B型)
利用者から職員になる人も
作業所の利用者が職員になるケースもたまにあります。就労移行支援事業所、A型事業所、B型事業所いずれでも事例があります。筆者がいた作業所でも実際に利用者から職員になったケースを見ました。特に優秀な利用者は、支援員の方から「職員として働いてみないか?」と声が掛かることがあるようです。
就労移行支援
作業所に偏見を持っていた‥
ーー新しい職場の面々は、良い意味で想像していた面々と180度違った。
精神疾患を始めとした、障害者だけの職場。きっと利用者達は、いわゆる「陰キャ」的な人達ばかりで、職場も同様、暗く陰鬱としたところだろうと。しかしその予想は、あっさり裏切られた。
初出勤日、作業所内に恐る恐る足を踏み入れると、利用者の方々は皆、男女問わずおしゃれで。明るくて。朝礼前の時間を、楽しいおしゃべりで和気あいあいと過ごしていた。 障害者に対して、実はいちばん偏見を持っていたのは私だった、と思い知らされた。
引用元:それでも私は、社会の底辺などではなくて。
一般就労で職を転々として、作業所を利用することになった方の体験談です。
個人的には非常に共感できる内容でした。
筆者も健常者として派遣やアルバイトをしていましたが、まともに仕事ができなかったので、作業所を利用した身です。
作業所に通う前は「みんな自分と同じように全然しゃべれない人ばかりだろう」と勝手に思っていましたが、全然違いました。
雰囲気は和気あいあいとしていて、良い意味でイメージが変わりました。
ーー幸せだった。誰も私をいじめない。私が職場で朝と帰りの挨拶、そして仕事に関する質問以外一言も発しなくても、誰も私のことを、「喋らな過ぎて気持ち悪い」などと言う人は、利用者と指導員合わせて、誰一人いなかった。
引用元:それでも私は、社会の底辺などではなくて。
筆者も通い始めは全然他の利用者としゃべれませんでしたが、それを責める人はいませんでした。
基本的に、みんなやさしくて「こんな自分にも普通に接してくれるんだ」とありがたく思ったのを覚えています。
そういった責められない(≒自己肯定感を育める)環境で過ごすことで、コミュニケーション能力も改善されていきました。
割とあるあるかもしれませんね‥。
作業所ごとに利用者層は違う
「就労移行支援」や「就労継続支援A型/B型」など、サービスの種類によって違うのはもちろんですが‥
実際には、同じサービス種類の作業所同士でも、利用者層や主な対象者は大きく異なります。
例えば、同じB型事業所でも、以下のように利用者層が全然違うケースがあります。
利用者層が異なる例
・「精神/発達障害者が多い」or「知的障害者が多い」
・「軽度の障害者が多い」or「重度の障害者が多い」
B型事業所であっても、必ずしも重度障害者ばかりではなく、比較的軽度の障害を持った人が多いケースもあります。
ただ、いずれにしても「他の利用者に迷惑を掛けそうな人」はたいてい面談の時点で落とされます。
作業所内で利用者同士のトラブルがあった場合も、基本的にはスタッフが間に入ってサポートしてくれます。
自分に合った作業所さえ選べば、やりがいを持って、楽しく通い続けることも可能です。
↓良い評判の例
みんな良い人ばかり。
明るい人、物静かな人など、年齢も年齢も様々だけど、スタッフがサポートしてくれるから、人間関係のトラブルはない。
ちなみに、利用者が職員を好きになったり、利用者同士で付き合うケースもあります。
ただし、恋愛トラブルには注意してください。
合わない作業所だと続かない
人によって何が気になって、何がストレスになるかは全然違うかと思います。
他人の独り言が気になる人もいれば、全然気にしない人もいますし、作業中おしゃべりしてしまう人をストレスに感じる人もいれば「にぎやか」としか思わない人もいます。
筆者が通っていた作業所にも「チックで急に体が動いてしまう人」や「発達障害でコミュニケーションにクセがある人」などいましたが、特に気になりませんでした。
自分も障害者なので「障害の症状だろうな‥」くらいにしか思いませんでした。
ただ、どうしても苦手な利用者がいる場合もあるでしょう。
障害の症状ゆえに解決が難しい場合もありますが、作業所自体は全国にたくさんあります。
「合わない」と思ったら、別の作業所も見学してみましょう。
失敗しない作業所選びのコツ
・事前に作業所の評判/口コミをチェックしておく
・実際に「複数」の作業所を見学して比較する
作業所は割と利用者の入れ替わりが激しいですが、それでも見学する意味はあります。
利用者だけでなく「どんな職員がいるか?」も要チェックです。
障害に理解ありそうな職員か、厳しすぎないかなどチェックするといいよ。
やばい職員とかいたら嫌だもんね。
就労移行支援
職員への相談方法
とある利用者が私につきまとってきて気持ち悪い。
しゃべりかけられて怖い‥。
他の利用者から悪質な嫌がらせを受けた‥。
「一方的に好意を持たれてきつい」など、それが障害の症状によるものか否かを問わず、しんどいケースもあるでしょう。
ストレス抱えたまま通い続けると「作業所に行きたくない→あまり行かなくなる→休みがち」というパターンにもなりかねません。
その前に、一度職員に相談してみましょう。
相談する際のコツ
・限界が来る前に相談する(キレたり暴力/暴言はNG)
・具体的にどんな場面で何に困っているのか、悩みを職員にわかりやすく伝える
・「職員ができる対処にも限界がある」ことを知っておく
「障害の症状だからしかたない」「がまんして」などと言われる可能性もあります。
しかし、場合によっては「(改善が見込める場合)相手と話し合いをしてくれる」「離れた席にしてくれる」など、対処してくれることもあります。
さいごに‥
当記事のまとめ
・作業所には非常に多種多様な人がいる
・障害の重さや症状も人それぞれ
・高学歴な人や何十年も一般企業で働いてきた人もいる
・トラブルがあれば「職員へ相談」or「作業所の変更」
利用者だけでなく、職員、訓練内容、雰囲気など、作業所によっても、合う合わないがあります。
仮に作業所で嫌な思いをしたとしても、別の作業所では楽しく通えるかもしれません。
「作業所だから〇〇」など、先入観を持たずに、1つ1つの作業所を実際に目で見て確認するとよいでしょう。
「事前に評判・口コミをチェックする」「複数の作業所を見学する」など、ポイントを押さえた探し方をすれば、失敗を極力避けられます。
就労移行支援