65歳以上の障害者がB型事業所を利用するための要件は?
何歳まで利用できる?
B型事業所の場合、要件は特にないよ。
年齢制限の上限もないよ。
就労継続支援B型事業所(B型作業所)は65歳以上でも、特に要件なしで利用できます。
「継続」「新規」いずれも利用可能です。
何歳までという年齢制限もなく、70代、80代‥でも、制度的には利用できることになっています。
厚生労働省の資料をもとに解説します。
↓おすすめ1位の就労移行支援事業所
LITALICOワークスがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった
リタリコワークス | 全国No.1の就職実績(※1) コミュ障OK!在宅利用可!最大手で非常に評判がいい!1か月の就職例も |
---|---|
ココルポート | 昼食無料+交通費支給 |
ミラトレ | 就職率95%・定着率97% |
キズキビジネスカレッジ もチェック!※「 キズキビジネスカレッジ 」も要チェック!
(平均4か月で就職内定!初任給38万円も)
就労継続支援B型は65歳以上の利用要件なし!新規は?
就労継続支援B型は、65歳以上でも利用可能です。
介護保険サービスで提供できない障害福祉サービス固有の支援は、65歳以上でも受けられることになっています。
サービス内容や機能から、介護保険サービスには相当するものがない障害福祉サービス固有のものと認められるもの(同行援護、行動援護、自立訓練(生活訓練)、就労移行支援、就労継続支援等)については、当該障害福祉サービスに係る介護給付費等を支給する。
引用元:厚生労働省「高齢の障害者に対する支援等について」
対象者となるのは以下の3ついずれかに該当する障害者や難病患者です。
「就労継続支援A型」や「就労移行支援」と違い、年齢制限の要件はありません。
就労継続支援B型の対象者
1.就労経験がある者であって、年齢や体力の面で一般企業に雇用されることが困難となった者
2.50歳に達している者又は障害基礎年金1級受給者
3.「1」及び「2」に該当しない者で、就労移行支援事業者等によるアセスメントにより、就労面に係る課題等の把握が行われている者
B型事業所なら、65歳以上でも「継続利用」「新規利用」いずれも可能です。
65歳以上の高齢者の場合、上記の「2」に該当するので、新規利用者でも障害者手帳や自立支援医療受給者証、医師の意見書などあれば新規利用できます。
↓就労移行支援と就労継続支援の違い
就労移行支援と就労継続支援A型B型の違い!評判や口コミも
就労継続支援B型は何歳まで利用できる?
就労継続支援B型事業所には「何歳まで」という年齢制限はありません。
支援の必要性さえ認められれば、70代でも80代でも利用できます。
実際に、74歳でB型事業所を利用し続けている人もいるそうだよ。
65歳以上の高齢者の利用者割合
実際に通っている高齢者はどのくらい?
就労支援 | 65歳以上の利用者 | |
---|---|---|
利用者数 | 割合 | |
就労移行支援 | 25人 | 0.1% |
就労継続支援A型 | 1,606人 | 2.1% |
就労継続支援B型 | 24,224人 | 8.3% |
3つの就労支援サービスの中で、利用者全体に占める高齢者の割合はB型事業所がダントツです。
65歳以上のB型事業所の利用者は、全国で2万人以上います。
利用者全体の8.3%にあたります。
65歳以上の障害者も、たくさん通っているんだね。
877施設を対象とした調査では、6割以上のB型事業所に65歳以上の利用者がいるという結果でした。
65歳以上の利用者 | 施設割合 |
---|---|
0人 | 37.8% |
1~4人 | 51.4% |
5~9人 | 8.6% |
10人以上 | 2.2% |
厚生労働省の資料によれば「就労継続支援B型事業所の高齢者(65歳以上)の利用は増えている」とのことです。
65歳以上の新規利用者は多い?少ない?
65歳以上の継続利用者に比べると、新規で利用し始めた人たちは少ないよ。
令和元年度、障害者総合福祉推進事業の調査研究データを参照しています。
以下は、先ほどと同じB型事業所(B型作業所)877施設からの回答データです。
877施設での65歳以上(高齢者)利用者は1,453人でした。
調査対象のうち、65歳に到達してから新規に利用した障害者の数は以下の通りです。
調査対象のうち新規利用者の数 | |
---|---|
平成28年度 | 68人 |
平成29年度 | 96人 |
平成30年度 | 117人 |
各年度の65歳以上の全体利用者数は不明ですが、1,453人を目安とすると高齢利用者の5~8%は新規の利用者だと考えられます。
また、65歳以上の人が、B型事業所を新規利用し始めた理由で最も多いのは「日中の活動の場が必要なため」とのことです。
新規利用の理由 | 割合 |
---|---|
日中の活動の場が必要なため | 79.5% |
その事業所で働きたいため | 63.2% |
社会参加のため | 45.3% |
技能・能力の獲得や訓練のため | 7.7% |
自己分析・障害理解のため | 5.1% |
求職のため | 5.1% |
一部の自治体では利用できないかも?
制度的には、就労継続支援B型は、65歳以上でも利用可能とされています。
少なくとも厚生労働省はそのように説明しているのですが、実際には一部の自治体で許可が出なかったり、申請自体断られてしまうケースがあるようです。
実際の利用可否は市町村が決めているんだね。
障害福祉あるあるだけど、自治体や担当者によっても対応が違ったりするよ。
制度では、65歳以上の利用は禁止されていないし、個々のケースに応じた柔軟な対応も求められているんだけどね。
65歳以上で継続利用したい人は施設職員や相談支援専門員、新規利用したい人は市区町村役場(障害福祉課)へとりあえず相談してみましょう。
まとめ
- 就労継続支援B型事業所(B型作業所)は65歳以上でも要件なしで利用可
- B型事業所は65歳以上でも継続利用/新規利用できる
- B型事業所に「何歳まで」の年齢制限はない
- 65歳以上のB型事業所の利用者は多い
- 一部の自治体では利用できない可能性あり
当記事がお役に立てば幸いです。
就労移行支援