今通っている就労移行支援事業所を変えたいな・・。
途中で変えるのってあり?
就労移行支援事業所を利用し始めて2年以内なら、何度でも変えて大丈夫だよ。
ただし、注意点やデメリットもあるから気を付けてね。
通い始めたものの「合わないな~」「行きたくないな~」と思って、事業所を変更したいと思う人もいるでしょう。
就労移行支援事業所を途中で辞めて、別の事業所に変えることは可能です。
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当記事では
- 途中で変えるデメリットや注意点
- 就労移行支援事業所の変更手続き
- 失敗しない事業所の選び方
など解説します。
辞めたいな~
変えようか迷っている・・
という方、ぜひ参考にしてください。
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就労移行支援事業所を途中で変えるデメリット2つ
就労移行支援事業所を途中で辞める場合、以下のデメリットが考えられます。
大きなデメリットではありませんが、押さえておきましょう。
途中で変えるデメリット
1.再度、基礎訓練からになる可能性がある
2.訓練期間が短くなる可能性がある
事業所を途中で変える際の「気を付けるべき点」を解説します。
再度、基礎訓練からになるケース
多くの就労移行支援事業所では、入所から就職まで訓練プログラムが組まれています。
変更先の事業所によっては、途中変更でも
入所から3か月は基礎訓練を受けてもらいます。就職活動はその後です。
と対応され、すぐに就活させてくれなかったりする場合があります。
以前の事業所で数か月~1年以上訓練を受けていて、プログラムの途中から訓練を受けたい場合は、変更先の事業所スタッフに相談してみましょう。
変更後でも、すぐに就職サポートしてもらえると思っていたのに・・
とならないために、事前に変更先の事業所スタッフと今後の方針を話し合っておく必要があります。
これまでの訓練内容をふまえて、今後のプログラムや就活サポートを考えてくれる事業所を探してみましょう。
訓練期間が短くなるケース
就労移行支援事業所を変える場合、次の事業所に通い始めるまで数週間~1か月ほど時間が空くことがあります。
事業所を変えるには手続きが必要で、次の事業所をすぐ利用できるとは限らないからです。
その分、訓練できる期間は短くなります。
数週間~1か月ほどなら大したことないかもしれませんが、残り期間が短い人は注意してください。
残りの訓練期間が短い場合は?
先ほども述べたように、就労移行支援事業所は原則2年間までしか利用できません。
例えば、1つ目の事業所を6か月利用した場合、2つ目の事業所は1年6か月しか利用できません。
残り3~4か月しかないなど、期限が迫っている場合は、変更先の事業所や市区町村によっては、断られる可能性もあります。
しかし、柔軟に対応してもらえたり、延長や期間リセットによって3年目以降も利用できたりするケースもあります。
延長やリセットの可能性もふまえて、変更先の事業所または市区町村役場に相談してみてください。
延長や期間リセットの対応は、自治体によっても異なるよ。
就労移行支援
「事業所を変えたい」なら変えよう
就労移行支援事業所を変更する場合のデメリットについて述べてきましたが、実際には「変えて正解」なケースも多々あります。
- 事業所の雰囲気が合わない
- スタッフが嫌いで行きたくない
- スタッフに不信感がある
- 訓練内容が意味ないような気がする
- しつこい利用者がいてストレス
- 通所がつらくて休みがち/通えない
就労移行支援事業所によって
- 就職実績
- 訓練プログラム
- どんなスタッフがいるか
は全く異なります。
悪い環境にずっととどまるよりは、良い環境に早めに移動したほうが自分のためになります。
辞めないで!
と引きとめられることもあるかもしれませんが、自身でよく考えて決めたなら、迷う必要はありません。
「支援環境」はとても大切な要素です。
途中で辞めることに対して、特別罪悪感を持つ必要はありません。
就労移行支援事業所の変更手続き
変更手続きは特に難しくありません。
- 1.現在通っている事業所を退所する
- 2.次に通いたい事業所に入所する
の2つの手続きを行うだけです。
辞める際は事業所のスタッフに「辞めます」と一言伝えれば、手続きを案内してくれます。
事業所によっては「利用終了届」や「退所願」など書式が決められているので、サインや押印をしましょう。
市区町村役場に行く必要はある?
相談支援専門員をつけている場合は、相談員の指示に従ってください。
各種手続きを相談支援専門員が代行可能なら、利用者自身が市区町村役場へ行く必要はありません。
事業所を変更することは、相談員に伝えておきましょう。
セルフプランの方は、障害福祉サービス受給者証・サービス等利用計画案の変更について、お住いの市区町村役場にお尋ねください。
手続き自体は郵送で済む場合もあります。
就労移行支援
就労移行支援事業所を変えたい人向け【Q&A】
就労移行支援事業所を変えたい人向けのQ&Aをまとめてみました。
途中で辞める方は参考にしてください。
Q. 退所を伝えたら次の日から行かなくていい?
正直もう1日も事業所に行きたくないんだよね・・
「辞めたい」と事業所のスタッフに伝えてから、実際の退所日までは、日にちが空くことが多いかと思います。
基本的には通所したほうが良いのですが、どうしても「行きたくない」「ストレスがたまる」という方は、無理して通い続ける必要はありません。
余裕があれば、事業所のスタッフに退所日までの通所について相談してみましょう。
Q. 途中で変更するのは印象悪い?
就労移行支援事業所を途中で辞めてしまったら、やっぱ印象悪い?
通い始めたばかりだったのに、すぐに事業所を変更した場合は
またこの人はすぐに辞めてしまうのではないか・・
と、次の事業所で思われることもあるでしょう。
事業所側も(就職を除き)すぐに辞めてしまう人よりは、まじめに通い続けてくれる人を支援したいと考えています。
しかし、事業所を変えるにいたった正当な理由があれば、特別気にする必要はありません。
より良い環境を求めて、居場所を変えることは悪いことではないからです。
入ったばかりにしろ、何か月か通った後にしろ
通ってみたけど、なんか違った・・
事業所の雰囲気が合わない、スタッフに不信感が出てきた・・
なんてことは、そんなにめずらしいことではありません。
心配な方は、変更先の事業所スタッフに、事業所を変えた経緯を説明しておきましょう。
Q.見学や体験利用は、今の事業所を辞めた後のほうがいい?
事業所を変えることを今通っている事業所のスタッフに知られたくないんだけど、見学や体験は事業所を辞めた後のほうがいいの?
新しい就労移行支援事業所を探したり、見学したりするのは、今の事業所に通っている最中でも可能です。
特に見学先から、今通っている事業所に連絡がいくこともないでしょう。
ただし、体験利用は数日にわたる場合も多いので注意してください。
休む理由を言いづらい場合、理由を聞かれたら
家の事情で・・
体調が悪くて・・
などと言ってもよいでしょう。
見学の際は、見学先に「現在ほかの就労移行支援事業所に通っている」ことを伝えておくことをおすすめします。
就労移行支援
失敗しない事業所の選び方/探し方のコツは?
もう事業所選びに失敗したくない!
そんな方向けに就労移行支援事業所の選び方/探し方のコツを伝授します。
大切なのは「なぜ変えたいと思ったのか?今の事業所はどこが悪いのか?」を把握して、次に生かすことです。
当記事をご覧になっている方は、以下のいずれかに当てはまるのではないでしょうか?
- スタッフが嫌い、または不信感がある
- 事業所の雰囲気が合わない
- 訓練内容が意味ない気がする
- 利用者に苦手な人がいてストレス
- 家から遠くて通うのがつらい
↓以下の記事で、コツを詳しく解説しています。次こそ失敗したくない方はご覧ください。
事前調査をしっかり行おう!
入所する前にもっと良く調べればよかった~
と思っている方も多いかもしれません。
今回のことでよくわかったかもしれませんが、事前調査はとても大切です。
- 各事業所のHP
- 口コミ/評判
などをよく確認してから事業所を選びましょう。
特に「訓練内容」や「サポート体制」「就職実績」などに、目を通しておきましょう。
絶対に見学しよう!
HPでは良さそうに見えたのに・・
というパターンもよくあるパターンです。
本当に就労移行支援事業所の質は、事業所によって全く違います。
- HPが良さそうだったのに、そうでもなかったパターン
- 評判は微妙だったのに、意外と良かったパターン
両方あります。
面倒くさくても見学へは絶対に行っておきましょう。
実際に行ってみて、わかることがあります。
- スタッフは信頼できそうか?
- スタッフ同士の仲が悪くないか?
- 訓練内容やサポート体制はHPの内容と相違ないか?
- カリキュラムのレベルは自分に合っているか?
- 他の利用者とうまくやっていけそうか?
- 事業所内の雰囲気は自分に合っているか?
見学の際は、上記を特にチェックしてみてください。
HPでは誇張した表現になっていることもあるので、実際に行ってみて自分の目で確認してみましょう。
できれば体験利用もしてみてください。
就労移行支援
事業所のスタッフに質問しよう!
見学時は事業所のスタッフに、いろいろ質問してみましょう。
質問をすることで、表面上の対応ではわからないことも見えてくる場合があります。
例えば、以下の質問などおすすめです。
- 就職率や就職後の定着率はどのくらい?
- 過去1年で、途中で辞めた人はどのくらい?
- 過去に事業所内でトラブルはあったか?
- 1日何時間、週何日から通えるか?
「就職実績」や「途中で退所した人数」などで、都合の悪い数字があった場合、事業所が自ら公表することは、ほぼありません。
そういった情報も正直に教えてくれるかが、1つの見極めポイントにもなります。
誠実な事業所スタッフなら、丁寧に答えてくれるはずです。
直接質問しにくい場合は、事前に紙にまとめておいたり、電話やメールで質問したりしてもよいでしょう。
まとめ
- 新しい事業所では、これまでの訓練内容をふまえて支援してくれるのか確認しよう
- 原則2年間の利用期限を意識しよう
- 変更手続きはそんなに難しくない
- できれば見学や体験利用をしよう
- 事前調査&スタッフへの質問などして事業所選びは慎重に
- 悪い環境にずっといるよりは早めに良い環境に移ったほうがいい
「辞めたい」と思うことは、悪いことではありません。
自分で責任を持って行動できるなら、むしろ立派なことです。
次こそはぜひ、あなたに合った就労移行支援事業所が見つかることを願っています。
当記事が参考になれば幸いです。
就労移行支援