リタリコとウェルビーはどっちがいいの?
「評判」や「就職実績」はリタリコに軍配が上がるけど、ウェルビーも悪くはないよ。
リタリコとウェルビーは、どちらも障害者の就職&定着支援(就労移行支援)を行う大手企業です。
いずれも全国に100以上の施設を展開しており、知名度も高く、就職実績も優秀という特徴があります。
就労移行支援事業所を探している人からすれば「どっちがいいの?」と思うかもしれませんが‥
結論から言えば、全体的にはリタリコワークスのほうが優秀です。
リタリコワークス | ウェルビー | |
---|---|---|
評判 | ★4.02 | ★3.46 |
就職者数 | 約16名/施設 累計15,000名以上(全国1位) | 約11名/施設 累計7,407名 |
支援内容 | 200種類以上の豊富なプログラム等 | バランスの取れたプログラム等 |
※星は957件の口コミの5段階評価平均(2023年3月)。評価情報のあった施設(リタリコワークス104施設、ウェルビー81施設)が集計対象。
※1施設あたりの就職者数は2023年度実績、累計就職者数は2024年7月現在、公式サイト確認時点。
他にも、株式会社LITALICOは「東証プライム市場の上場企業(※1)」、ウェルビー株式会社は「非上場企業(※2)」という信頼性の違いもあります。
ただし、ウェルビーも全体的には評判は悪くなく、就職実績も就労移行支援事業所の中では、けっこう優秀な方です。
同じ会社でも、施設ごとに「スタッフの質」「支援の手厚さ」「雰囲気」は異なります。
なので、一番良いのは、リタリコもウェルビーも両方見学することです。
当記事では2社の違いを比較する他、「やばい」「就職できない」「不祥事」など、悪い評判の真相についても解説します。
↓リタリコへ通う前に‥
リタリコがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった!
評判/口コミを比較
まずは両社の「口コミや評判」「悪い評判の真相」「利用者満足度」などを見ていきましょう。
評判はどっちがいい?
両社の就労移行支援事業所の口コミ、リタリコワークス620件、ウェルビー337件の星評価の平均は以下の通りです。
リタリコワークス | ウェルビー |
---|---|
★4.02 | ★3.46 |
※5段階評価
※2023年3月集計。評価情報のあった施設(リタリコワークス104施設、ウェルビー81施設)が集計対象。
全体的には、リタリコワークスのほうが評判が良いという結果になりました。
リタリコは高評価が目立ちましたが、ウェルビーも★3.46と決して悪いわけではありません。
口コミには、例えば以下のようなものがあります。
リタリコワークスの評判【例】
・通うことで明るくなった、いろいろ興味が湧いて楽しみが増えた
・人間関係が苦手な自分でも通えた
・非常に有意義で希望通りの就職ができた
・実習の受け入れ先が多く、いろんな選択肢を取れる
・雰囲気/環境ともにすごくいい、スタッフが明るくて面白い人が多い
・スタッフが親身で、体調に合わせて無理なく通える
・職員の入れ替わりはあるが、情報共有は十分にされていたので困ることはなかった
・自分に合っていて居心地がとても良かった、心が折れそうになった時も助けてもらえた
・プログラムが多種多様
リタリコワークスは「スタッフがやさしく親身」「楽しく通えた」「実習先が豊富」などの評判が多い印象です。
就職者からの感謝の言葉も多く見かけました。
悪い評判には、一部の施設で「見学の時の話し合い(相談室?)で、部屋が狭く堅苦しい雰囲気だった」などの声がありました。
ウェルビーの評判【例】
・和やかで過ごしやすい雰囲気だった
・プログラムの改善が重ねられていて、土曜や木曜にリフレッシュプログラムがある
・勉強になった、社会人経験者ならグループに溶け込める
・面接の仕方や履歴書の書き方を全面的にバックアップしてくれた
・何社か回ったが見学の説明で一番親切だった
・カリキュラムが非常に参考になる
・指導が懇切丁寧
・スタッフの感じがいい
・ゆるくてなじんだら楽しい
ウェルビーは「雰囲気が落ち着いていて過ごしやすい」「指導や対応が丁寧」などの評判が多くありました。
悪い評判には「スタッフが上から目線」「発言する力が求められるため、体調悪くても察してもらえない」などの声が一部にあります。
両社の悪い評判は本当?
リタリコワークス・ウェルビーともに、良い評判は多くありますが、上記以外にも、ネット上には悪いうわさが一部存在します。
例えば、Google検索の検索候補に、以下のキーワードが表れて、不安に思った人もいるでしょう。
リタリコワークス | ウェルビー |
---|---|
「就職できない」「怪しい」など | 「不祥事」「評判悪い」「やばい」など |
しかし、これらはあくまで「検索候補」です。
筆者もいろいろ調べましたが、実際に上記のようなひどい実態があるわけではありませんでした。
例えば、リタリコワークスは「全国No.1の就職実績(※1)」で「東証プライム市場の上場企業の運営(=信頼性が非常に高い)」です。
なので、リタリコを「就職できない怪しい企業」と解釈するのは、大間違いです。
むしろ真逆だね。
ウェルビーも2024年6月に上場廃止はしたものの、不祥事が原因ではありません(※2)。
上記のようなネガティブキーワードが検索候補に挙がるのは「あえて悪いキーワードで検索して悪い評判がないか確かめるため」だと考えられます。
実際に悪質な実態があるからというわけではないので、ご安心ください。
利用検討中の人が「ウェルビーが気になるけど悪い評判ないかな‥」と思って「ウェルビー 評判悪い」などと調べるんだね。
ただし、リタリコワークスもウェルビーも、通う施設ごとにスタッフの質や雰囲気に違いはあります。
すべての拠点が良い評判とも限らないので、見学はしっかり行いましょう。
リタリコワークスでは、就職や通所についての無料相談も可能です。
↓リタリコへ通う前に‥
リタリコがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった!
利用者満足度の違い
リタリコワークスは「約9割の利用者が満足」、ウェルビーは「情報なし」でした。
就職実績を比較
「就職者数」「就職先」「定着率」「就職までの期間」で比較してみましょう。
いずれも、就労移行支援事業所としては優秀な就職実績です。
全体的には「就職者数が多い」分、リタリコワークスに軍配が上がります。
就職者数
「累計就職者数」と「2023年度の就職者数」での比較です。
就職者数の比較
LITALICOワークス | welbe | |
---|---|---|
累計 | 約15,000名以上 | 約7,400名 |
2023年度 | 2,051名 | 1,129名 |
※いずれも2024年7月時点で公式サイトを確認した際の数値。施設数はLITALICOワークス約130施設、welbe約110施設。サービス開始時期はLITALICOワークス2008年3月、weble2012年4月。
いずれも、リタリコワークスがウェルビーの約2倍と圧倒しています。
「就職先や実習先の豊富さ」「独自求人の多さ」「支援の手厚さ」などが原因と考えられます。
サービス開始年度や施設数が違うことに注意は必要ですが、それらを考慮しても「リタリコサービスのほうが多く就職者を出している」といえます。
リタリコワークスの就職者数は全国No.1(※1)だよ。
さらに厳密な比較をするため「1施設あたりの就職者数」を比較してみましょう。
2023年度の就職実績で比べてみます。
1施設あたりの就職者数
※2023年度実績で比較。
「1施設あたりの就職者数」で比較しても、リタリコワークスが約1.5倍の就職者を出していることがわかります。
ウェルビーも就職者数は多い方ですが、比較するとリタリコワークスのほうが、実績は上です。
就職先
リタリコワークスとウェルビーは、いずれも一流企業や官公庁を含む、多種多様な就職先への就職実績があります。
特にどちらが優れているというわけではありませんが‥
リタリコワークスには「職場実習先が全国4,500と非常に多い」、ウェルビーには「事務職で就職する人が多い(全体の56%)」などの特徴があります。
リタリコワークスの就職先 |
---|
財務省、日本郵便、GMOインターネット、ほけんの窓口グループ、スシロー、三越伊勢丹、森永製菓、生活協同組合コープあいち、フジパン、かんぽ生命、大東建託、マイナビパートナーズ、静岡トヨタ自動車、工学院大学、青山商事、帝国データバンク、東急リバブル、NTTクラルティ、カカクコム、アイリスオーヤマ、パーソルダイバース、丸善、青山学院、ANA大阪空港、アパホテル、ソニー生命保険、順天堂大学、ワタミ、東邦シネマズ、ゲオ、横浜税関、千葉市教育委員会など |
ウェルビーの就職先 |
---|
日本生命保険相互会、サイバーエージェントウィル、トヨタモビリティパーツ、静岡トヨタ自動車、日本通運、マネーフォワード、劇団四季、オープンハウス、ソフマップ、日本年金機構、東京デリカ、アマゾンジャパン、ANA、エンジンテクニクス、ニチイ学館、国立国際医療研究センター、日立建機、シャネル、バナナ・パブリック、内閣府、GAP、シービーエス、赤ちゃん本舗、KDDI、エボルバ、島忠、東建コーポレーション、DTSパレットなど |
いずれも精神、発達、知的、身体等、障害関係なく、就職者を多数輩出しています。
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リタリコがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった!
職場定着率
職場定着率は両社とも、就職半年後で約9割という高水準で、ほとんど差はありません。
就職後に仕事が長続きするって意味だよ。
就職できても、すぐ辞めたら意味ないもんね。
就職までの期間
両社の公式サイトによれば「就職までの利用期間の目安」は以下の通りです。
リタリコワークス | ウェルビー |
---|---|
半年~1年が中心 ※1か月で就職するケースもあり | 情報なし |
ただし、ウェルビーには「就活集中コース」という早期就労を目指すためのコースも用意されています。
就活集中コースでは、2か月ほど通常プログラムを受け、適性判断ののち、3か月目以降から就職準備をはじめられます。
利用開始から就職まで「約半年」を想定しているとのことです。
リタリコワークスでも「1か月で就職」など、半年未満での就職実績も少なくないので、両社とも本人次第で早期就職を十分目指せます。
いずれも1~2年かけてじっくり就職準備することも可能だよ。
プログラムや支援を比較
次は「訓練内容」や「支援内容」を比較していきます。
特別大きな違いがあるわけではありませんが、訓練&支援内容については、見学/体験しないとわからないことも多いので、注意が必要です。
リタリコもウェルビーも、無料で見学/体験可だよ。
例えば「訓練中の雰囲気」「教材のわかりやすさ」などは、実際に行ってみなければわかりません。
リタリコワークスの場合
リタリコワークスには、200種類以上の豊富なプログラムが用意されています。
体調に合わせて、週1~2日、1日2~3時間から通えます(※)。
もちろん週5日や、もっと長い時間の利用も可能です。
ほとんどの拠点で「在宅訓練可」なのも特徴です(※)。
技術 | ・PC訓練(例:タイピング、Word、Excel、PowerPoint、備品発注管理、社内外文書&資料作成、データ入力、顧客伝票修正) ・軽作業(例:商品陳列、クリップ訓練、ビーズ訓練、ピッキング、ラッピング) |
---|---|
対人 | ・コミュニケーション訓練(例:会話のキャッチボール、グループワーク、相談や依頼の仕方、言葉の意図を考える、話しかけるタイミングを計る、感謝の気持ちを伝える) ・配慮の伝え方 |
職場 対応 | ・ビジネスマナー(例:報連相、時間管理、敬語、あいさつ、身だしなみ、ビジネスメール、電話応対、来客対応、指示の受け方・メモの取り方) ・労務基礎 ・職場での困難対応 |
体調 管理 | ・自己理解/障害理解 ・ストレスマネジメント |
就活 | ・企業研究&見学 ・就職活動の基本 ・面接練習 ・履歴書/職務経歴書の書き方&添削 |
コミュニケーションが苦手な人でも、取り組みやすいプログラムが多数用意されています。
個別訓練も可能です。
プログラムは、専門家監修のオリジナルテキストを用いて進めます。
その他にも「就職するため」「就職後に仕事を長続きさせるため」に様々な支援が用意されています。
- 企業インターン(職場実習)
一般企業等で「自分にどんな仕事・環境が向いているか?」「どんな課題があるか?」などを把握するために、一定期間働きます。全国4,500か所にインターン先があるのが大きなメリットです。複数の実習先を選ぶことも可能です。
- 雇用前実習
就職希望先で、お試し期間として本番さながらに働けます。「職場が自分に合っているか」確かめられ、就職先とのミスマッチを防げます。問題なければそのまま採用されます。
- 職場定着支援
仕事を安定して長く続けるための支援を受けられます。「職場になじめない」「業務の内容や量、時間を変更したい」等の職場で言いづらい悩みも、スタッフが企業側と調整して環境改善してくれます。リタリコは3,000社以上の職場での定着支援実績があります。
就職後は、他の卒業生や利用者と交流できる「茶話会」「同窓会」に参加することも可能です。
ウェルビーの場合
ウェルビーも短い日数や時間から通い始められます。
体調に配慮しながら、スタッフと相談して通所ペースを決められます。
在宅利用に関しては、2024年7月現在、公式サイトでは情報が確認できませんでした‥。
技術 | ・PC訓練(例:タイピング、Word、Excel、PowerPoint、データ入力、ビジネス文書作成、伝票・宛名入力) ・軽作業(例:ゼムクリップ、電卓問題、郵便物仕分け、組立解体) |
---|---|
対人 | ・グループワーク/ディスカッション(協同作業や話合い)、SST、JST |
職場 対応 | ・ビジネスマナー(例:身だしなみ、あいさつ、敬語、電話応対、来客対応、名刺の受け渡し) ・オフィスワークシミュレーション |
体調 管理 | ・ウォーキング ・ストレスマネジメント |
就活 | ・企業研究&見学 ・面接練習 ・履歴書/職務経歴書の書き方&添削 |
ウォーキングで、リフレッシュしながら、体力増進したり、集団行動する力を身につけられたりします。
プログラム自体はリタリコと大きな違いはありませんが、ウェルビーでは弁当提供(※1)があるのが特徴です。
- 職場実習/トライアル雇用(※)
一般企業等で実際に働く体験を通し、就職への自信につなげたり、課題や適性の発見を行ったりします。それまでの訓練で身につけたスキルを活かす集大成の場でもあります。
- 職場定着支援
スタッフが定期的に職場訪問や電話連絡(または本人が来所)して、職場の悩み相談に乗ってくれます。企業担当者側へも接し方や配慮、障害特性に関するアドバイスなどしてくれます。
就職した卒業生が、利用者に向けて就活アドバイスなどするOB・OG会も開かれています。
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リタリコがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった!
2社の利用料金
リタリコワークスもウェルビーも、同じ障害福祉サービスである就労移行支援のため、ほとんどの人が「無料」で利用できます。
就労移行支援事業所は、共通して所得(≒収入)により利用料金(自己負担額の上限)が変わります。
低収入の人であれば「費用は無料」です。
リタリコワークスでは、90%以上の人が無料で利用しています。
具体的には「住民税非課税」または「生活保護受給」に当てはまる人は無料だよ。
「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」や、「確定申告」「住民税の申告」で障害者控除が適用される人は年収200万円以下、それ以外の人は年収100万円以下が無料になる目安です。
扶養する家族がいれば、もう少し収入があっても無料になります(例:3人世帯で障害者基礎年金1級受給の場合、収入が概ね300万円以下なら無料)。
有料の場合でも、比較的低料金で済むのでご安心ください(※1)。
公式サイトにも、具体的な金額は載っていません(目安は以下※1参照)。
不明点があれば、見学/相談時にたずねましょう。
見学&体験しよう!
はじめにも述べた通り、拠点ごとにも違いはあるので、できれば両方とも見学して、自身に合った施設を選びましょう。
見学や体験をした後でも「自分に合わない」と感じたら断って構いません。
通ってみて「辞めたい」と思えたら、辞めてもいいのです。
気軽に、資料請求や無料相談をしてみてください。