就職できない人には原因があるって本当?
うん。人それぞれ違うけど、就職できない人には「就職できない原因」があるよ。
就活がうまくいかないと、とてもつらいですよね‥。
「就労移行支援事業所に通っているのに就職できない人」には、必ず原因があります。
逆に言えば‥
- 1.就職できない原因
- 2.原因の解決方法
の2つを知れば、就職にグッと近づけます!
当記事では前半で原因7つを解説し、後半で解決策10個を提案しています。
就職できない人ってどんな人だろう‥
書類選考や面接で何社も落ちた。しんどい‥
という方、ぜひご覧ください。
↓「就職できなかった人の体験談」や「就職できず2年過ぎたらどうなるか?」が知りたい人は以下をご覧ください。
就労移行支援の実態!就職できなかった人は45.3%!体験談や評判も
自分に当てはまる「就職できない原因」を見つけ、解決策を知り、実行していきましょう。
当記事がきっかけで、一人でも就職できるようになれば幸いです。
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就労移行支援で就職できない人の原因
就労移行支援に通っても就職できない人の原因には「通所を休みがち」「就職先のハードルを下げられない」「最低限のコミュニケーションが取れない」などあります。
ポイントは「採用担当者の立場になって考える」ことです。
採用担当者は「本当にこの人は就職後にうちでやっていけるだろうか?」を見ているよ。
就職できない人の原因7つ
1.通所実績が足りない
2.最低限のコミュニケーションが取れない
3.就職先のハードルを下げられない
4.障害特性や必要な配慮を答えられない
5.就職するための行動が足りない
6.就職に本気になれていない
7.業務スキルが足りない
順に解説します。
施設の変更を検討している人は「就労移行支援事業所を途中で変えるデメリット2つと変更手続き」「就労移行支援事業所の選び方と探し方!」もご覧ください。
就職した後の定着支援とは?
就労定着支援の違い
通所実績が足りない
就労移行支援事業所に通う段階で、休みや遅刻・早退が多い人は、なかなか就職できません。
「安定した通所ができていない」ことが就職できない人の1番の原因と言ってもいいくらいだよ。
採用担当者は「安定して出勤できそうな人か」を見極めようとします。
いくらコミュニケーション能力や業務スキルが高くても、欠勤や遅刻・早退が多い人は企業も採用したくありません。
通勤が不安定だと、業務スケジュールが崩れたり会社に迷惑が掛かるからね。
就労移行支援事業所の通所実績は「安定して出勤できそうか?」を見極めるための判断材料になります。
例えば「週5日」の求人に応募するなら、最低でも「就労移行支援事業所に週5日通っていた」という実績を数か月作る必要があります。
↓就労移行支援の平均利用期間
就労移行支援の最短&平均利用期間!期限は2年だが延長/リセット可能かも?
↓就労移行支援の延長やリセット
就労移行支援は2回目の利用や3年以上も可能!延長申請や期間リセット・再利用条件も解説
最低限のコミュニケーションが取れない
職場生活を送るための「最低限のコミュニケーション能力がない」人も就職できません。
面接で特にチェックされるよ。
緊張してしゃべれなくなる人の気持ちは、痛いほどわかるけどね‥。
仕事内容によって程度は異なりますが、基本的にはどの職種でもコミュニケーション能力が必要です。
対人能力が足りない例
・返事やあいさつができない
・必要な業務連絡ができない
・休みや遅刻/早退の連絡ができない
・感情をコントロールできない
「しゃべりが上手な人」になる必要はありませんが、応募する仕事内容に必要な対人能力があるかは、採用担当者にチェックされます。
例えば検品作業だったら「不良品があったときに社員に報告できるか」とか。
報告できなかったら損失が出るもんね。
「上司や同僚とうまくやっていけそうか」も見られます。
「仲良くやっていけるか」も大事ですが、それ以上に「トラブルを起こさないか」が重視されます。
採用されるには?
就職先のハードルを下げられない
プライドの高い人や自分を客観視できていない人は要注意だね‥。
「自分の『やりたい仕事』ばかりに応募する」「労働条件が妥協できない」など、就職先のハードルを下げられない人も、なかなか就職できません。
就職条件を妥協できない人の例
・正社員じゃないと嫌だ
・月給20万円以上じゃないと嫌だ
・IT系の仕事じゃないと嫌だ
・一般枠じゃないと嫌だ
以下は、障害者職業総合センターがハローワークの求職者約5,000人(障害者)に対して行った調査結果です。
↓「前職の賃金額」「希望する賃金額」「就職者の実際の賃金額」の人数割合を表しています。
求職者の賃金別の人数割合【障害者】
※就労移行支援事業所の利用者以外も含めた求職者データです。日給制・年俸制を除外しています。
※前職の経験がある人や就職できた人は一部なので、母数となる人数はそれぞれ異なります。希望の賃金額は就労経験なしの求職者も答えているので、前職経験のある人の就職後の賃金がグラフの見た目ほど減っているとは限りません。
※参照:障害者職業総合センター
就職者には、一般雇用も含まれています(障害者枠68.1%、一般枠31.9%)。
就職者のうち、月給20万円以上は10人に1人もいません。
就職者の雇用形態は正社員17.0%、正社員以外(契約・嘱託社員等)が17.8%、パート労働者が65.2%とのことです。
グラフからは「求職者が希望する賃金」より「実際に就職できた人の賃金」が全体的に低くなっていることがわかります。
「希望する賃金が高めの人は、あまり就職できてない」ってことだよ。
高望みする人が多いんだね‥。
現実は厳しいな‥。
「高い給料が欲しい」「クリエイティブな仕事がいい」など、希望の仕事内容や労働条件を通したい気持ちはわかります。
しかし、高望みしすぎて就職できないのなら、嫌でも妥協する必要があります。
障害者に限らず「本当は別の仕事をやりたいけど、がまんしている」人はたくさんいるよ。
とりあえず生活費を稼がないといけないからね。
一回妥協して業務実績を積んでから、より条件の良い職場に転職するのもありだね。
「やりたいこと」ではなく「できること」を探してみましょう。
特に求人数の少ない地方では、100%妥協せず就職することは難しいでしょう。
就労移行支援
障害特性や必要な配慮を答えられない
「自分の障害を理解していない」「必要な配慮を答えられない」ことも就職できない原因として挙げられます。
なんで障害を理解して、欲しい配慮を答えられる必要があるの?
障害者雇用では、会社側が従業員に合理的配慮(※1)をする必要があります。
例えば「疲れやすく立ち仕事が苦手な障害者に対しては座り仕事を担当してもらう」などです。
もし採用担当者や上司・同僚が、自分の障害特性を知らなかったら、どう対応していいかわからないよね?
わかってもらうために「自分にどんな障害があるのか?」「どんな支障があって、まわりにどうしてもらえるとありがたいか?」を伝える必要があるよ。
適切な配慮があれば、仕事自体も長く続けられるし、会社側も業務をスムーズに進められたりメリットがありそうだね。
直接、企業担当者に口頭で伝える以外にも「自分の取扱説明書」を作って渡したり、施設スタッフから間接的に伝えてもらう方法などあります。
しかし、いずれにせよ誰かに伝えるには、まず自分が障害特性等を理解しなければなりません。
実際に働き始めると、その都度説明が必要な場面も出てくるよ。
スタッフばかりに頼るより、やっぱり自分で説明できた方がいいよ。
就職するための行動が足りない
就活できない原因の1つとして「就活での行動力のなさ」も考えられます。
いや、一生懸命頑張っているよ!
と思う方は大丈夫かもしれませんが、一度冷静になって「まだやれることはないか?」と自問自答してみましょう。
「就職できない原因の解決法」でも詳しく解説しますが、例えば以下の行動が考えられます。
例:就職のためにやれること
・就職/転職エージェント(※)の活用
・スタッフへの就職相談
・スタッフへの履歴書添削/面接練習の依頼
・就活セミナーや職場実習への参加
・体調管理能力を上げ通所実績を積む
・あきらめず何度も求人応募を繰り返す
事業所の訓練以外にも、自主的な行動が必要なんだね‥。
就活情報はネットやハローワークで探したり、就労移行支援事業所のスタッフに聞いたりしてみよう。
就職は一発で決める人もいますが、5~10社、時には20社以上応募してようやく雇用される人もいます。
就職するための「やることリスト」を作ってみましょう。
「スタッフが就職させてくれる」という意識は捨てよう!
就労移行支援はあくまで「サポート」をする支援であって、職業紹介などして「就職させてくれる」支援ではないよ。
「何をがんばればいいかわからない」「やり方がわからない」ときはスタッフを頼ってください。
就労移行支援
就職に本気になれていない
他にも就職できない原因として「そもそも就職に本気になれていない」というケースも考えられます。
就活に本気な人でさえ、就職できないこともあるのに「就職する気がない」のなら、なおさら就職できないでしょう。
「なんとなく通っている人」「嫌々通っている人」とか当てはまりそうだね。
経済面や社会面での自立など、自分の将来を真剣に考えてみよう。
もし「就職の必要性があまりない」「どうしても就職へのモチベーションが上がらない」ということだったら、就労移行支援の利用停止も検討しましょう。
就労移行支援は原則2年の利用期限があるからです。
↓条件に当てはまれば、延長や期間リセットが可能な場合もあります。
延長申請や期間リセット
業務スキルが足りない
応募した求人に必要な業務スキルがない場合も、就職できない原因となります。
これは想像しやすい。
その仕事ができる人を応募しているのに、できない人が応募しても担当者は採用してくれないよね。
例えば事務職の場合、Excel・Word、敬語の使い方、基本的なビジネスマナーなど、仕事をこなすためのスキルが足りない人は就職できません。
プログラマー・Webデザイナーなど、専門職を目指す場合はなおさらです。
専門スキルが学べる就労移行支援事業所も増えてきたけど、訓練終了したからと言って就職できるとは限らないよ。
1~2年という短い期間で身につけられるのは主に基礎レベル。
訓練時間以外でも自主勉強や実習に励むことで、少しでも実務レベルに近づけるよ。
障害者とか関係なく、専門職は特に、実力が問われるシビアな世界だもんね。
業務スキルが足りないことが原因なら、訓練への積極的な参加や自主勉強などでスキルアップをはかる必要があります。
就労移行支援事業所
就労移行支援事業所
就職できない原因の解決方法
就職できない原因を解消するための方法を10個紹介します。
一通り目を通して、自身でもやれそうな取り組みを始めてみてください。
施設も変えたら就職できそうな気がする‥
という方は以下の記事も参考にしてください。
ハローワーク以外の求人も見る
ハローワークだけで求人探してない?
就職・転職サイトやエージェントで、応募の幅を広げよう!
ハローワークにはたくさんの求人がありますが、世の中のすべての求人をカバーしているわけではありません。
民間の就職・転職サイトや、就職・転職エージェントを利用してみましょう。
就職・転職サイトではユーザーが求人を探すだけですが、エージェントでは専門アドバイザーが担当について支援してくれます。
エージェントの特徴
・利用者は無料(企業側から報酬をもらう仕組み)
・ハローワークにない求人も取り扱っている
・求人を紹介してもらえる
・内定後に給与交渉してくれることもある
・非公開求人も取り扱っている
・就職ノウハウがある
・プロの応募書類添削や模擬面接が受けられることもある
就職・転職エージェントには「企業側は有料掲載するので、無料掲載のハローワークと違ってブラック企業に当たりづらい」などのメリットもあります。
ハローワークだと求人票の内容と、実際の労働条件が違うことも割とあるみたいだね‥。
就労移行支援
履歴書添削/面接練習をスタッフに依頼する
多くの就労移行支援事業所では、履歴書・職務経歴書などの添削や、面接練習(模擬面接)をしてもらえます。
通っている事業所では、スタッフが何もしてくれないよ。
という方もいるかもしれません。
しかし、スタッフから声を掛けられるのを待っているだけではいけません。
自分から「履歴書の添削をお願いします」「面接練習の時間を取っていただけませんか?」などとお願いしてみましょう。
応募書類添削や模擬面接では、自分では気付けなかった「落ちる原因」を指摘してもらえることもあるよ。
スタッフの対応にはバラツキがありますが、就職できるまで何十回と添削や面接練習に付き合ってくれる人もいます。
ダメ元でもお願いしてみましょう。
ダメだったら、転職エージェントの担当者に依頼してみてもいいかもね。
ハローワークでも応募書類の書き方の助言をもらえたり、面接練習してもらえたりするよ。
希望する条件を見直す
就職できない人は、自身が希望してきた仕事内容や労働条件も見直してみましょう。
条件を見直すコツ
・就職の厳しさを受け入れよう
・今の自分の実力を受け入れよう
・優先度の低い条件は妥協しよう
・「やりたいこと」より「できること」で就職しよう
「給料」「仕事内容」「労働時間」「障害者の働きやすさ」など、就職するにあたって様々な条件を挙げ、優先順位をつけてみましょう。
例えば「労働時間>障害者の働きやすさ>仕事内容>給料」なら、仕事内容や給料は妥協するべきです。
闇雲にたくさん応募するより、自己分析や企業選定をしっかり行って「自分でも就職できそうな企業」に狙いを絞ろう。
やり方がわからない場合はスタッフに手伝ってもらおう。
他人から客観的な意見をもらうことも大切です。
施設のスタッフやハローワークの職員、エージェントの担当者などの意見に耳を傾け「自分を過大評価してないか?」と自問自答してみましょう。
どうしても希望の仕事に就きたかったら‥
とりあえず今回は妥協して、働く実績を積んだり、家でスキルアップしたりして転職でキャリアアップを目指せばいいよね。
就労移行支援
最低限のコミュニケーション能力を身につける
対人能力のなさが就職できない原因になっている人は、工夫して「最低限のコミュニケーション能力」を身につけましょう。
おすすめの対策
・対人能力の必要性が低い求人に応募する
・在宅やリモートで働ける求人を狙う
・特例子会社(※1)や障害者雇用経験が豊富な就職先を狙う
・口頭以外のコミュニケーション手段を持っておく
・面接練習を繰り返して緊張感に慣れる
・グループワークやJST(※2)などの対人訓練に参加する
面白い話ができなかったり、雑談が苦手でも構いません。
「チャット」「筆談」「ジェスチャー」でもいいので、業務に必要な意思疎通ができればいいのです。
コミュ障なりのコミュニケーション方法を身につければいいんだね。
必ずしも口頭コミュニケーション能力が求められるわけではないよ。
ただし「うまくしゃべれない時もありますが、チャットや筆談ならスムーズに意思疎通が可能です」など、採用担当者などへ伝える必要はあります(紙に書いてもOK)。
さらに「コミュ障でも働きやすい求人に応募する」ことも大切です。
コミュ障におすすめの仕事
・工場や倉庫での作業
・リモートでのクリエイティブ職
・事務
・清掃
・警備
・コールセンターオペレーター
黙々とできる軽作業や、在宅・リモートの仕事、障害理解のある特例子会社など、コミュ障でも就職しやすそうな職場を探してみましょう。
求められるコミュニケーション能力が高くなければ、就職後も快適に働けます。
セルフケアを学んで通所実績を作る
通所実績の乏しさが就職できない原因になっている人は、体調管理能力を上げて就職実績を作りましょう。
どうやって体調管理能力を上げればいいの?
ポイントは「通所の状況」や「体調不良になるしくみ」を知ることです。
上記を知るには記録を付ける必要があります。
通所状況を知って目標を立てる
1.カレンダーの通所した日に〇付けたり、就労移行支援事業所のスタッフにこれまでの通所頻度を聞いたりして、週に平均何回通所できているのか把握する
2.例えば「平均週3.5日だったなら、来月は週4日を目指す」のように現在の状況より少しだけ高い目標を立てる
まずは現状を客観的に知ること。
そして「今の自分ががんばれば達成できそうな目標」を立てることだよ。
高すぎる目標だと失敗するからね。
「平均週3日しか通所できていないから、フルタイムはあきらめよう‥」とか、労働条件のハードルを下げるのにも役立ちそうだね。
体調不良のしくみを知るには「セルフケアチェックシート」をつけるのがおすすめです。
「睡眠時間」「体調の良し悪し」「考えられる原因」など、毎日記録してしてみましょう。
「どんな時に体調が悪いか?」がわかれば、原因を避けられるので、安定した通所につながるよ。
同時に「どんな対処法が自分に合っているか?」なども探っていこう。
川崎市で公開しているセルフケアシート作成ツールもよかったら、参考にしてみてください。
シートを利用して、施設スタッフと二人三脚で行うのもよいでしょう。
体調管理能力の向上は、就職後の職場定着にも役立ちます。
障害特性・必要配慮を答えられるようにする
障害理解が足りない人は、まず自分の障害について調べることからはじめましょう。
次に「自分の取扱説明書」を作成していきます。
自分の取扱説明書とは?
自身がどんな特性を持っていて、まわりからどうしてもらえるとありがたいかなど、周囲の人に自分の情報を知っておいてもらうためのツールです。
障害者の就労なら「1.障害の概要」「2.具体的な症状や困りごと」「3.自分でできる対策」「4.まわりにしてもらえるとうれしい配慮」を紙などにまとめて採用担当者や職場の人に渡します。
業務の支障にならなさそうな症状まで明かす必要はありません。
「自分の取扱説明書」は障害者の就活に限らず、一般企業や個人でのコミュニケーションツールや体調管理ツールとしても使われることがあります。
自分の取り扱い説明書を作ると好都合だとお話ししました。わかると言ってくださる方も多いですが、同時にどうやってそれを作ったらいいのか悩まれる方もいます。自分の取り扱い説明書を作るということは、「自分を知り、言葉にする」ということです。
— Dai Tamesue 爲末大 (@daijapan) May 28, 2022
就職後の上司や同僚の立場になって考えてみるとよいでしょう。
「自分の取扱説明書」をしっかり書けている人は「自分の障害を理解している人」として採用されやすくなるよ。
必要な配慮がわかって、業務がスムーズに進んだり、人間関係トラブルが起きにくくなったりするからね。
「わかってくれるだろう」じゃなくて、自分からわかってもらうための努力が必要なんだね。
作るのが難しかったら、就労移行支援事業所のスタッフなどに手伝ってもらいましょう。
客観的な意見をもらえたり、添削してくれたりします。
可能ならスタッフの面接同行や、企業側へ自身の状況を伝えてもらえるようお願いしてみるのもありです。
就労移行支援
職場実習に参加する
職場実習に参加したことがない人は参加してみましょう。
職場実習とは?
数日~数か月、一般企業で実際に働く訓練のことです。
企業実習や企業インターンとも呼ばれます。
職場実習は、スタッフから声を掛けられてはじめることもありますが、自分でも情報を探してみましょう。
スタッフに「参加できそうな職場実習はないか?あったら教えてほしい」など頼むのもいいでしょう。
職場実習のあっせんは、なかぽつ(障害者就業・生活支援センター)でも行われているよ。
職場実習には様々なメリットがあります。
職場実習のメリット
・そのまま就職できることもある
・実績として就活でアピールできる
・ビジネスマナーなども身につく
・実際の仕事を体感できる
・体調の変化や自分の得意不得意も知れる
興味のある実習がやっていれば、ぜひ参加してみましょう。
必要な業務スキルを身につける
「業務スキルのなさ」が就職できない原因になっているなら、スキルアップを目指しましょう。
闇雲にスキルアップしようとするんじゃなくて、自分が狙っている職種に合わせて仕事内容から必要なスキルを逆算して見極めよう。
例えば事務職であれば、ExcelやWord、タイピングスキル、事務の中でも経理なら簿記スキルがほしいところです。
スキルを証明するには「資格取得」も考えましょう。
クリエイティブ系の専門職なら、ポートフォリオも作っておきましょう。
ポートフォリオって何?
これまで自分が作ってきた制作物の「作品集」だよ。
クリエイティブ系の職種は、資格よりも「実際どんなレベルのものが作れるか?」が就活に影響するよ。
ポートフォリオが自分の実力の証明になるよ。
「自分が通っている事業所にはスキルアップの訓練がない」のなら「自習の時間を取らせてもらう」「家で勉強する」など積極的な努力が必要です。
スタッフに就職相談してみる
人に頼るのって苦手なんだよね‥。
そんな方は事業所のスタッフに就職相談してみましょう。
基本的にスタッフは「利用者に就職してほしい」と思っています。
しかし、利用者から相談がなければ、就職できなくて悩んでいることすら気付いてもらえないかもしれません。
「言葉にはできないけど察してくれ」には限界があるよ。
スタッフはエスパーじゃないからね。
うまくしゃべれなくても、相談内容を紙に書いて渡すとかならできそうだね。
「迷惑になるのではないか」「忙しいのではないか」と遠慮する必要はありません。
就職相談に乗るのもスタッフの仕事のうちです。
就職相談のメリット
・就職できない原因を指摘してもらえる
・自分に合った対策を一緒に考えてくれる
・就活に役立つ情報を教えてくれる
・気にかけてもらえる
就職できない苦しさや、つらい気持ちを吐きだすだけでも、楽になれるかもしれません。
一人で抱え込まないようにね‥
通っている就労移行支援事業所のスタッフに不信感がある場合などは、就職・転職エージェント、ハローワーク、なかぽつ、相談支援専門員などへ相談するのもありです。
まわりと比べない
まわりがどんどん就職していくから焦ってる‥
直接就職につながるわけではありませんが、心構えとして「まわりと比べない」は大事なことです。
就職できるまでの道のりや必要な時間は人それぞれ違います。
一人一人「障害の重さ」「目指している仕事」「今のスキルや課題」は全然違うからね。
目的達成までの時間が違うのも当然だよ。
自分より後に入所した人が、先に就職したとしても心配いりません。
比べるなら「まわりの人」ではなく「過去の自分」にしておきましょう。
最後に‥
自身に当てはまる原因や解決策は見つかったでしょうか?
原因や解決策がわかったら、ぜひ実行してみましょう。
解決策は実行してこそだね。
もう一度言いますが、採用担当者の目線になって考えることが大事です。
応募先から「うちの会社でやっていけそう」「この人はすぐ辞めないだろう」と思ってもらえれば就職できるでしょう。
自分を責めすぎずに、マイペースでもいいので、ぜひ就職をもぎ取ってください!
就労移行支援