就労移行支援の平均利用期間はどのくらい?
最短だと何か月で就職できる?
厚生労働省の資料によれば、就職まで「平均16か月」だよ。
「最短1か月」で就職したという人もいるよ。
筆者が知る限りでは、最大手の「LITALICOワークス(リタリコワークス)」にて「最短1か月」で就職した例があります。
リタリコワークスは最大手で「コミュニケーションが苦手な人」でも通いやすい事業所です(在宅訓練可)。
就職実績もかなり優秀で「スタッフもやさしい」と評判です。
↓おすすめ1位の就労移行支援事業所
LITALICOワークスがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった
就労移行支援の利用期間には、1点注意すべきことがあります。
利用期間に上限(原則2年)があるという点です。
つまり、原則としては、障害福祉サービス受給者証が発行されてから、2年の間に就職する必要があります。
- 利用期間や回数制限
- 延長・期間リセット・再利用
- 就職までのスケジュール
- 「最短」にこだわらないほうがいい理由
- 就職させてくれないことがある?
などについて解説します。
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就労移行支援の平均利用期間
厚生労働省の資料によると、就職までの就労移行支援の利用期間は平均1年4か月です。
約13%は半年経たずに就職
東京都のデータですが、6か月未満で就職したのは就職者全体の12.7%、1年かからずに就職できたのは35.9%です。
就職までの利用期間
半年以内に就職できた人が1割、逆に2年以上かけて就職した人も1割ほどいるんだね。
大手・中堅5社の平均利用期間【比較】
公表されている大手・中堅の就労移行支援事業所の「就職までの平均利用期間」をまとめてみました。
事業所 | 就職までの通所期間 |
---|---|
ココルポート | 1年程度 |
ミラトレ | 1年程度 |
コネクト | 11か月 |
ディーキャリア | 8~10か月 |
Kaien | 7~8か月 |
いずれも平均よりも短い期間でした。
というか、平均より短いからこそ公表しているのかもね。
就労移行支援事業所は施設によって、就職までの平均利用期間は大きく異なることがあります。
情報が公開されていなかったら‥
平均どのくらいの通所期間で就職していますか?
などと、見学時にたずねてみましょう。
↓ココルポートの「支援内容・就職先・実績・評判」など知りたい方は、以下もご覧ください。
ココルポートの悪い評判4選!良い評判4選!就職実績や口コミも
↓ミラトレの「支援内容・就職先・実績・評判」など知りたい方は、以下もご覧ください。
最短1か月で就職という声も‥
冒頭で述べた通り、最大手の「LITALICOワークス(リタリコワークス)」にて、最短1か月で就職した例があります。
↓おすすめ1位の就労移行支援事業所
LITALICOワークスがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった
その他、2~3か月で就職できたという声もチラホラあります。
アイ・ワークス西明石、史上最速の卒業生が誕生しました。その方は今年の1月から通所を始めたので、実質2か月ちょっとの通所で内定が出ました。
引用元:アイ・ワークス・障害者就職・自立応援企業
最短で3から4ヶ月と言われていた、就労移行支援事業所。
— すなやん (@sunayan69) July 2, 2019
私は2ヶ月と2週間で卒業することになりました。
最短記録更新じゃないかな🙃
本人のがんばりやスキル、体調の安定度などによっても、就職するまでの利用期間は変わります。
短期間で就職できる人もいれば、2年過ぎて就職できない人もいます。
後で解説するけど、2年過ぎても延長利用できる場合があるよ。
就労移行支援
就労移行支援の期限と回数制限
一部の障害福祉サービスには「標準利用期間」という期間が設けられています。
標準利用期間とは「通算何年までなら、この支援を受けられますよ」という利用期限のことです。
標準利用期間は2年
就労移行支援の標準利用期間は2年です。
つまり、受給者証が発行されてから、2年以内に就職しないといけないわけね。
標準利用期間は、支援サービスごとに異なります。
就労定着支援 | 3年 |
---|---|
就労移行支援 | 2年 |
自立訓練 (生活訓練) | 2年 |
自立訓練 (機能訓練) | 1年半 |
自立生活援助 | 1年 |
※就労移行支援事業所でも、あん摩マッサージ指圧師、はり師又はきゅう師の資格取得と目的とする養成施設を利用する場合は3年間または5年間です。
※上記以外にも例外があります。
※参照:厚生労働省(令和4年4月事務処理要領)
なぜ2年の利用期限があるの?
就労移行支援に2年の期限があるのは「サービスの長期化」を防ぐためです。
期限を設けることで、利用者の訓練意欲を高めています。
「早く就職しなくちゃ!」という気持ちにさせてるんだね。
支援には税金が使われているから、行政としても早めに就職してくれるとありがたいのかもね‥。
ちなみに就労移行支援には、一人当たり月約16万円の費用が掛かっているよ。
就労継続支援などに期限がなく、就労移行支援に期限があるのは「就労移行支援はゴールのある支援」だからです。
就労継続支援は「雇用機会の提供」など、サービスし続けることに意味がありますが、就労移行支援には「就職」という明確なゴールがあるため期限が設定されています。
利用開始のタイミングはよく検討しよう
でも一生懸命、通所しても2年じゃ足りない人もいるんじゃないの?
就労移行支援は「あと2年もあれば就職できるだろう‥」と思えてから、利用するのがおすすめだね。
例えば「症状が安定せず、就職準備どころじゃないのに利用し始める」などは避けた方がいいよ。
就労移行支援
回数制限・期間リセット・延長
審査はありますが、就労移行支援の利用期限は延長可能です。
2年過ぎても‥、3年以上、4年以上でも利用できる可能性はあります。
あくまで「可能性」だから、大きな期待はしない方がいいよ。
これまでは、延長は原則1回までだったけど、新型コロナの影響もあって少し変わってきてね‥。
利用回数の制限も特にありません。
受給者証の有効期間内なら、何回でも再利用可能です。
一生に一度じゃないんだね!
2回目の利用も可能なんだ‥
対象者は限られるけど、条件次第では期間がリセットされて、再度2年間利用できることもあるよ。
期限や利用回数については、市区町村でも対応にバラつきがあり、近年は新型コロナの影響で要件も少し複雑になっています。
以下の内容など、下にリンクを貼った記事で詳しく解説しています。
- 延長できる人の条件/申請方法
- 期間リセット/再利用の条件
- 延長や複数回利用ができない自治体の割合
- 新型コロナの影響による変化
↓結局のところ「何年」「何回」まで、就労移行支援を利用できるのかわかります。
延長・再利用・リセット
就職までのスケジュール
就労移行支援事業所に入所してから、就職するまでの流れを解説します。
「どの事業所か?」「本人のスキルや課題」「進捗スピード」によっても、就職までの期間やスケジュールは大きく変わるよ。
- 1年~1年半で就職する場合
- 半年以内に就職する場合
の2パターンに分けてみました!
1年~1年半で就職する場合
一般的な就職スケジュールです。
「通所に慣れる」ことや「生活リズムを整える」ことから始めます。
時期 | 訓練・支援 |
---|---|
1~10か月 | ▼入所直後 ・通所に慣れる ・生活リズムを整える ▼スキルアップ ・自己分析&課題発見 ・PC訓練 ・コミュニケーション訓練 ・ビジネスマナー ・専門スキルの習得 ・模擬就労 |
10か月~ | ▼就活準備 ・職場実習 ・企業研究 ・応募書類作成 ・面接練習 |
1年~ | ▼就職活動 ・就職できるまで応募&面接等 |
数か月かけて「半日利用→1日利用」「週1~2回→週3~5回」‥といった感じで、自分のペースで通所時間を増やします。
「安定した通所実績」は就活に必須と言ってもいいくらい大事だよ。
企業は能力よりもまず「休まず出社し続けられる人か?」を見るからね‥。
作業や適性検査などもしつつ、自身の特性や克服すべき課題なども見つけていきます。
通所が安定して、必要なスキルも身についてきたら「就活準備」段階に入ります。
職員から「職場実習やってみないか」など、声をかけられることもあるよ。
就活では、職員と面談を重ねながら「ハローワーク」「転職サイト」「施設の独自求人」など、いろんな手段を用いて、自分に合った求人を探します。
応募書類の添削や面接練習を繰り返し、職員と2人3脚で就職を目指します。
就職後は職場定着支援もあるよ。
半年以内に就職する場合
入所時から週4~5日の安定した通所ができるなら、短期(6か月以内)の就職も目指せます。
「コミュニケーションスキル」「PCスキル」「体調管理能力」など、入所時の課題が少ない人ほど、早めの就職を目指せるよ。
時期 | 訓練・支援 |
---|---|
1~3か月 | ▼入所直後 ・通所に慣れる ▼スキルアップ ・自己分析&課題発見 ・PC訓練 ・コミュニケーション訓練 ・ビジネスマナー ・専門スキルの習得 ・模擬就労 |
3か月~ | ▼就活準備 ・職場実習 ・企業研究 ・応募書類作成 ・面接練習 |
~6か月 | ▼就職活動 ・就職できるまで応募&面接等 |
すでに通所が安定している分、期間を大幅に短縮できます。
自身の課題を3~4か月以内に克服できれば、半年以内の就職も可能です。
就活では「職場実習」「求人探し」「応募書類作成・面接練習」などを経て、職員のサポートを得ながら応募を繰り返します。
支援施設や会社にもよるけど、職員が「面接同行」「ハローワーク同行」「入社日同行」してくれることもあるよ。
就労移行支援
「最短」の就職にはこだわらないほうがいい?
就職までの期間は、早ければよいというものではありません。
短期間で就職する人よりも、1年くらいじっくり時間をかけて就職する人のほうが、職場定着率が明らかに高い。
という声もあります。
平均利用期間11か月使って就職した人と、3か月で就職した人の数字を見比べた時にどっちのほうが定着率が高いかっていうと明らかに11か月使っている人のほうが高いんですよ
引用元:こねくとチャンネル
就労移行支援では「就職するための訓練」だけでなく「就労を長く続ける(定着)ための訓練」も行うからです。
- 自身の障害特性を理解し、トラブルを未然に防ぐ訓練
- トラブルが起きてもうまく対処する訓練
- 通所を通した毎日の社会参加に慣れる訓練
長めに訓練するほうが「長く働き続ける力」も身につきやすいってことだね!
焦って短期就職を目指すより、長い目で見て「働き続けられる力」を十分身につけるほうがいいかもね。
就職だけでなく、その後の安定した就業も目標にしているなら「最短」にはこだわらないほうがいいかもしれません。
就職させてくれないことがある?
就労移行支援の口コミや評判の中には‥
通っている就労移行支援事業所では、お金儲けのために利用者を就職させてくれない‥
という声が聞かれることもあります。
ひどいね‥。
確かに就労移行支援事業所には、利用者の通所に応じて給付金が入るというしくみが存在します。
しかし、平成30年の報酬制度改定により「就職させたほうが施設もお金が儲かる」という仕組みになりました。
なので、現在は「金儲けのために就職させてくれないといった状況は、基本的になくなった」と考えてもらって大丈夫です。
「就職させてくれない」は昔の評判ってこと?
現在でも、スタッフから就活を引きとめられるなどのケースは存在します。
しかし、それらは「客観的な判断の結果、利用者のためを思って、就職・就活をおすすめしない」などのケースです。
例えば、週2~3日しか通えていないのに、週5日勤務の仕事に応募するとか‥。
自己管理能力やコミュニケーションスキルが十分じゃないのに就活はじめるとか‥。
仮に就職できたとしても、続かないことは明らかだもんね。
就労移行支援事業所の選び方
受給者証の更新を忘れずに
就労支援サービスを受けるには、障害福祉サービス受給者証が必要です。
受給者証の有効期間(支給決定期間)は1年間なので、就職できずに1年経ってしまいそうな場合は更新しておきましょう。
当初支給決定期間は1年間までとしている。この1年間の利用期間では、十分な成果が得られず、かつ、引き続きサービスを提供することによる改善効果が具体的に見込まれる場合には、標準利用期間の範囲内で、1年ごとに支給決定期間の更新が可能である。
引用元:厚生労働省
難しいことが書いてありますが「普通に利用して就職できずに1年経ってしまいそうな場合」なら更新可能です。
有効期限の少し前に、役所から更新のお知らせが届きます。
認印、身分証明書など指定の持ち物をもって、市区町村の障害福祉課へ更新手続きしに行きましょう。
期間内の事業所変更
就労移行支援事業所の変更は可能です。
ただし、事業所を変更しても期間がリセットされるわけではありません。
また、残り期間が3~4か月以内など短い場合は、変更先の事業所から変更を拒否される可能性もあります。
期限を意識して利用しよう!
就労移行支援は期限が決まっている就労支援です。
「利用し始めるタイミング」をよく検討して、利用中も期限を意識して訓練に励みましょう。
まずは就労継続支援A型、就労継続支援B型から始めて、次に就労移行支援を利用して就職を目指すのもありだよ。
就労移行支援