就労移行支援を卒業した人の就労定着率ってどのくらい?
あと「就職したら就職後半年は定着支援が受けられる」って聞いたけど・・
就労移行支援事業所の就労定着率は平均82.3%だよ。
障害者平均と比べてもかなり高い値なんだ。
就労移行支援では原則、就職後6か月は職場定着支援が受けられるから、定着率も高いと言われているよ。
今回の記事では、就労移行支援を卒業したその後の話「就労定着率や就職後の定着支援」について解説します。
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- 就労移行支援の卒業生と障害者平均の定着率の違い
- 就労定着率の定義や計算方法
- 大手/中堅5社の定着率比較
- 辞めた後、就職したらどうなる?
- 就職後6か月の定着支援
など詳しく解説するので「定着率」や「就職したその後」が気になる方は、ぜひご覧ください。
今回は「就労定着支援」ではなく「就労移行支援の就職後6か月までの定着支援」について解説します。
サポート手厚いからいいですよね。私は違うんだけど後から入った人が就労移行支援経由で就職後もサポートしてもらってていいなとおもいました。暫くずっと休んでてその後就労移行支援スタッフと一緒に来て今後の仕事の交渉してもらってましたよ。この仕事は嫌なので別の仕事にしてくれとか色々。
— になち (@ninarin217n) February 5, 2022
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就労移行支援事業所の就労定着率
「定着率の意味や計算方法」「障害種別の定着率」「障害者平均との比較」など解説します。
就労定着率とは?計算方法は?
就労定着率とは「就職後のある時点において何割の人が退職せずに働き続けられているか」を表す指標です。
職場定着率とも言います。
就職率と同じくらい大事な指標なので、事業所選びの際にはぜひチェックしておきましょう。
せっかく就職しても、すぐに辞めてしまったら意味ないもんね。
どうせなら就職後も気持ちよく仕事を続けたいし・・
定着率が高いほど「就職後の仕事が長続きしている」と言えます。
定着率の計算方法は?
例えば、就職してから6か月後の職場定着率の計算方法は以下の通りです。
定着率 = 6か月後も仕事が続いている人数 ÷ 就職者数 × 100
6か月後や1年後が、よく定着率として計算されます。
「どの時点での定着率か?」によって数値が異なるので、就職実績を見る際は注意してください。
障害種別の職場定着率
精神障害者、発達障害者、知的障害者、身体障害者、それぞれの職場定着率には大きな違いがあります。
以下は、就労移行支援の卒業生以外も含めた「障害者全体の定着率」です。
障害種別の定着率【障害者全体の平均】
障害の種類 | 就職後1年の定着率 |
---|---|
精神障害者 | 49.3% |
発達障害者 | 71.5% |
知的障害者 | 68.0% |
身体障害者 | 60.8% |
障害者全体の1年後の職場定着率は、平均で約60%です。
一番定着率が低い精神障害者は、就職後1年で2人に1人が離職していることになります。
就労移行支援
障害者平均や就労継続支援A型B型との比較
「就労移行支援」と「就労継続支援A型B型」と「障害者平均」の職場定着率を比べてみました。
それぞれの就労支援の「仕事を長続きさせる」効果がわかります。
職場定着率の比較【就職後1年】
就労支援など | 就職後1年の定着率 |
---|---|
就労移行支援 | 82.3% |
就労継続支援A型 | 59.0% |
就労継続支援B型 | 59.2% |
障害者平均 | 58.4% |
比較するとよくわかりますが・・
就労移行支援を卒業した人の定着率は、障害者の平均やA型事業所、B型事業所を大きく上回っています。
つまり、就労移行支援には「就職しやすくなる」効果だけでなく「就職後に職場定着しやすくなる」効果があるといえます。
特に定着率が低い精神障害者にとって、大きなメリットではないでしょうか?
事業所によって定着率は大きく違う
以下は、調査対象の就労移行支援事業所を職場定着率によって分けたグラフです。
「どのくらいの定着率の事業所が何割あるか?」を表しています。
職場定着率 | 事業所の割合 |
---|---|
90%~ | 60.5% |
80%~89% | 9.1% |
70%~79% | 5.8% |
50%~69% | 17.4% |
~49% | 7.2% |
約7割の就労移行支援事業所では、職場定着率が80%以上ですが、定着率50%未満の事業所もわずかにあります。
事業所によって職場定着率が、大きく変わることに注意してください。
どの就労移行支援事業所を選ぶかが、非常に大切です。
大手/中堅5社の職場定着率を比較!
大手/中堅5社の就労移行支援事業所の職場定着率を比較してみました。
いずれも毎年、非常に多くの就職者を出している人気の事業所です。
事業所名 | 職場定着率 |
---|---|
ココルポート | 90% |
ミラトレ | 90% |
リタリコワークス | 88% |
ウェルビー | 87% |
マナビー | 86% |
※いずれも就職後6か月の定着率です。
5社とも高い定着率ですが、ココルポートやミラトレは特に高い定着率となっています。
↓ココルポートの「支援内容・就職先・実績・評判」など知りたい方は、以下もご覧ください。
ココルポートの悪い評判4選!良い評判4選!就職実績や口コミも
↓ミラトレの「支援内容・就職先・実績・評判」など知りたい方は、以下もご覧ください。
就労移行支援事業所の就職後6か月の定着支援とは?
就労移行支援事業所の就労定着率が高い理由は、以下の2つにあります。
- 職場定着を見据えた訓練内容
- 就職後6か月の定着支援
職場定着を見据えた訓練内容としては、例えば以下があります。
- ソーシャルスキルトレーニング
- 感情コントロール訓練
- 自身の障害理解
- 障害特性を考えた対人トレーニング
上記のおかげで、職場でも人間関係などトラブルを回避して仕事を続けやすくなるというわけです。
ストレス少ない状態で仕事が続けられたら最高だよね!
今回はもう1つの「就職後6か月の定着支援」について、詳しく解説していきます。
就労移行支援
就職後6か月の定着支援とは?
就労移行支援事業所では原則として就職後6か月まで、職場定着支援を行っています。
事業所が就職後も、利用者と連絡を取ったり、相談を受け付けたりして快適に仕事が続けられるようサポートしてくれます。
支援内容の具体例は以下の通りです。
- 仕事や通勤に関する悩みを相談できる
- 仕事の要望を企業側へ伝えてくれる
- 職場への障害理解を深めてくれる
- 必要なら家族とも面談したり情報共有してくれたりする
「就職者と企業の間に入ってコミュニケーションを取ってくれる」というのが定着支援の大きなメリットです。
本人が言いづらいことも、支援担当者が代わりに企業側へ伝えてくれます。
企業と直接コミュニケーションを取るストレスが減るんだね。
就職者とのコミュニケーションの懸け橋になってくれるので、企業側にとってもメリットがあります。
必要なら、医療機関や相談支援事業所、市区町村役場など、各種機関とも連携して支援を進めます。
定着支援の具体例
就労移行支援での定着支援の具体例を2つ紹介します。
イメージが伝われば幸いです。
具体例1「業務内容の変更」
先月、就労移行支援事業所から入社したばかりの精神障害者のA君は、業務内容にストレスを感じているようです。
いつも締め切りに間に合わなくてつらい。作業スピードを求められる仕事は苦手なんだよなぁ・・。
はじめは「できます!」なんて言っちゃったけど・・。
通っていた就労移行支援事業所のスタッフに相談してみようかな。
基本的には、就職時に障害者本人に合った業務を任せてもらえますが、A君は少し背伸びをしてしまったようです。
ふむふむ。なるほど・・。
挑戦してみたけど、実際やってみたら、なかなかうまくいかなかったんだね。
了解!企業の担当者と相談してみるね。
スタッフに相談したら、企業の担当者に掛け合ってくれることになりました。
そうなんですか、A君は結構無理をしていたんですね・・。
わかりました。業務内容の変更ができないか社内で検討してみます。
2週間後、担当者の働きかけにより、A君は「スピードより正確性が求められる作業」へ変更になりました。
A君の障害特性を考えての業務変更です。
このように定着支援では、就労移行支援のスタッフが就職者の相談に乗り、企業担当者へ働きかけてくれます。
具体例2「職場の障害理解を促進」
Bさんは就労移行支援を受けて入社した発達障害者です。
事業所スタッフとの定期面談で、職場の人間関係に悩んでいることを打ち明けました。
上司や同僚があまり自分の障害特性を知らないみたいで、仕事しづらい。
職場行きたくなくなってきた・・。
社内の障害理解が不十分だったかもしれないね。
企業の担当者に伝えてみるね。
Bさんには「伝えたいことを言葉にまとめるのが難しい」「自己流で物事を進めてしまう」などの障害特性があります。
事業所のスタッフは改めて、Bさんの障害特性を企業担当者へ説明し、社内での理解を深めてくれるよう働きかけてくれました。
わかりました。今一度、Bさんの障害特性を現場の担当者へ伝えてみます。
仕事の頼み方や仕組みも工夫できないか聞いてみます。
後日、Bさんの同僚や上司に、担当者から障害特性についての詳しい説明が行われました。
仕事内容もマニュアル化されたり、報連相のルールを決めたりなど改善されました。
同僚が前より接しやすくなったし、マニュアル通りに進めたら上司から怒られることも少なくなった!
このように、本人が職場の人に直接言えない悩みも、事業所の職員がくみ取って、企業側へ働きかけてくれます。
就労移行支援
就職前から就職先企業へ働きかけてくれる
就労移行支援事業所の定着支援は、就職前から始まっています。
多くの事業所では、入社時に就職先へ働きかけ「情報提供」「仕事内容の選定支援」など行い、就職者が働きやすい環境を整えてくれます。
入社時の就職先企業への働きかけ
※支援を行っている事業所の割合を表しています。複数回答可。
- 本人の障害特性など社内へあらかじめ情報提供してくれる
- 障害特性を考えて業務を用意してくれる
- 障害者が働きやすいよう施設や設備を整えてくれる
など、企業担当者と事業所のスタッフが協力して、就職者の受け入れ準備を進めてくれるのです。
就職者との相談方法
事業所の支援員には、以下の方法で相談できます。
- 事業所スタッフが会社に訪れて面談
- 就職者が就労移行支援事業所を訪れて面談
- 電話やメールで事業所スタッフに相談
就職者との相談方法
※いずれかの相談方法を取っている事業所の割合を表しています。複数回答可。
面談は「事業所スタッフと就職者」の二者面談、企業担当者も交えた三者面談など様々です。
要望があれば、伝えてみてください。
定期的な面談があったり、随時就職者から相談を受け付けていたりします。
就職者への相談対応の頻度
相談頻度は事業所や就職者の状況により様々ですが、月に1回くらいが最も多いようです。
定期的な相談はもちろん、随時相談を受け付けている事業所も多くあります。
相談対応の頻度
気軽に相談できる人がいるのはありがたいよね。
就労移行支援
定着支援の担当者
就労移行支援から就職した場合、一人一人に定着支援の担当者が付くことが多くあります。
担当者が固定されていない場合もありますが・・
約7割の事業所では就職前と同じ担当者が定着支援も引き続き行ってくれます。
就職前から自分の担当者が同じなら、相談しやすいね。
定着支援は7か月目で打ち切り?
就労移行支援の定着支援の期間は、原則「就職後6か月間」とされています。
しかし、これは義務ではなく、制度上の目安のようなものだと思ってください。
実際には約9割の事業所で、その後7か月目からも、引き続き定着支援が受けられます。
就労定着支援など支援の引継ぎも
7か月目以降は、定着支援が「就労定着支援事業」や「ジョブコーチ」「障害者就業・生活支援センター(なかぽつ)」などへ引き継がれることもあります。
就労定着支援とは?
就労定着支援とは、就職6か月後から利用できる定着支援のことです。
就労移行支援とは別の障害福祉サービスです。
「快適に仕事を続けられるようにする」ための専門の支援で、最大3年間利用できます。
ジョブコーチとは?
ジョブコーチ(職場適応援助者)とは、障害者の職場定着を支援する専門家のことです。
障害者の就労サポートや企業への助言など行ってくれます。
就職後6か月経った後の支援内容
就労移行支援事業所の、就職後7か月目からの主な支援内容は、以下の通りです。
- 人間関係に関する支援
- 仕事の能力に関する支援
- キャリアアップに関する支援
- 転職に関する支援
- 生活面に関する支援
- OB会の開催などによる状況把握
引き続き、人間関係や業務に関する支援が多いですが、「キャリアアップ支援」など職場定着の先の支援まで行われることもあるようです。
キャリアアップや生活面の悩みなどは、もちろん就職後6か月以内でも相談できます。
まとめ
- 就労移行支援の就労定着率は82.3%
- 障害者の平均定着率は約60%
- 特に精神障害者は職場定着率が低い
- 多くの就労移行支援事業所では就職したら定着支援が受けられる
- 定着支援では快適に仕事を続けられるようサポートしてくれる
- 約9割の事業所では就職後6か月経った後も支援がある
就労移行支援は「就職したらサヨナラ~」ってわけじゃないんだね。辞めた後でも支援してくれるのは心強いね。
就労移行支援の魅力は「就職のしやすさ」だけではなく「就職後の支援の手厚さ」にもあります。
興味がある方は検討してみてください。
就労移行支援