就労移行支援

リワークと就労移行支援の違い!職場復帰・復職支援はどっちがいい?

ヤンネコ

就労移行支援とリワークって何が違う?

就労移行支援事業所でも、リワーク受けられるって聞いたけど‥

就労移行支援は「主に就職・再就職支援」、リワークは「主に復職支援」という違いがあるよ。

リワーク施設として利用できる就労移行支援事業所もあるよ。

ガイドさん

結論から言えば‥

  • 就労移行支援事業所がおすすめ

    「退職者or未就職者」「休職中だけど転職・再就職も考えている人」

  • リワーク施設がおすすめ

    「休職中で職場復帰したい人」

休職中で職場復帰を目指すなら、リワーク施設(センター)がおすすめですが、就労移行支援事業所でも復職支援を受けられることがあります。

退職後や未就職なら、リワーク施設は利用できないので、就労移行支援事業所がおすすめです。

「就労移行支援は転職・再就職に強い」「リワーク支援は復職に強い」という違いがあります。

ガイドさん

今回は「リワークの種類」「就労移行支援とリワークの違い」「就労移行支援とリワークそれぞれに向いている人」など、詳しく解説するよ!

各施設の探し方や、リワーク支援(職場復帰支援)を行っている就労移行支援事業所10選も紹介します。

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当サイトの情報は記事執筆時点で収集したものです。厚生労働省等の情報を参考にしていますが内容を保証するものではありません。詳しくは各自治体や事業所等へお尋ねください。

就労移行支援とは?

就労移行支援は、主に「働いていない障害者」を対象とした公的な就労支援サービスです。

「就労経験のない人」「退職した人」が主な対象者ですが、市区町村の許可が出れば「休職中(まれに働きながら)」でも通えます。

↓厚生労働省が示す3つの条件とは?↓
休職中に就労移行支援に通える人
ガイドさん

「復職支援専門のサービスではない」という点が、リワークとの大きな違いだよ。

基本的には「働いたことのない人」や「退職した人」が、新たに就職を目指す場なんだね。

ヤンネコ

復職支援専門ではないものの、就労移行支援事業所では「長く働き続けるため」の訓練や定着支援も受けられます。

精神障害者の1年後の離職率は約50%なのに対し、就労移行支援の卒業生は離職率わずか18%です。

職場定着率【就職1年後】

精神障害者と就労移行支援利用者の職場定着率比較グラフ

※就労移行支援の定着率には、精神障害者以外の数値も含まれているので厳密な比較ではありませんが、精神障害者以外の定着率も60~70%ほどなので「就労移行支援の卒業生は仕事が長続きしやすい」と言えます。

※参照:障害者職業総合センター(障害者の就業状況等に関する調査研究)

ガイドさん

就労移行支援事業所では、障害特性に合った職場探しも、プロに手伝ってもらえるよ。

転職予定で「次こそは仕事を長続きさせたい!」っていう人にはいいかもね‥。

ヤンネコ

就労移行支援について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

↓支援内容・対象者・利用条件など↓
就労移行支援とは?
↓定着支援の具体例や支援期間↓
就労移行支援の定着支援
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リワーク(復職支援)とは?

リワークとは、うつ病・統合失調症・不安障害など、精神疾患を抱えた方が、休職中に利用できる復職支援制度のことです。

リワーク支援、復職支援、復職支援プログラム、職場復帰支援プログラムなどと呼ばれることもあります。

ヤンネコ

就労移行支援と違って、リワークは「休職者への復職支援・職場復帰支援」がメインなんだね。

リワークには、以下4種類があります。

リワーク(復職支援)の種類

1.医療リワーク

2.職リハリワーク

3.職場リワーク

4.民間系リワーク

1.医療リワーク

精神科や心療内科など、医療機関が行う復職支援です。

医師、看護師、臨床心理士などの専門職から、医学的リハビリテーションを受けられるメリットがあります。

実施している医療機関は多くなく、場合によっては通院先や主治医の変更が必要になる点がデメリットです。

2.職リハリワーク

各都道府県に設置されている地域障害者職業センターが行う復職支援です。

「基本的に無料」「事業所側へのアドバイスもある」などのメリットがあります。

無料ゆえに希望者が多く、数か月待機するケースもあります。

雇用保険を財源とした事業のため、公務員は利用できません。

3.職場リワーク

勤めている企業内で行われる復職支援です。

ガイドさん

企業独自の職場復帰支援プログラムがあったり、外部の復職支援サービスを活用したりするよ。

社内と連携が取りやすく、スムーズに復職しやすいのがメリットです。

ただし、企業内で職場復帰支援を行っている会社は多くありません。

自身の勤めている会社に、リワーク支援制度があるか確認してみましょう。

4.民間系リワーク

企業やNPO法人など、民間団体が行う復職支援です。

「独自で多様なプログラムがある」「職場復帰だけでなく再就職支援を行う施設も多い」などのメリットがあります。

ガイドさん

就労移行支援事業所の中にも、リワーク支援に力を入れている施設があるよ。

転職も視野に入れつつ、サポートを受けられるのはいいね。

ヤンネコ

就労移行支援とリワークの4つの違い

就労移行支援とリワーク支援の違いを詳しく見ていきましょう。

「対象者」「支援内容」「利用期間」「費用/料金」の4つの違いを見ていきます。

1.対象者の違い

リワーク支援の主な対象者が「在職中の休職者」であるのに対し、就労移行支援の対象者は「就労経験がない人」や「退職した人」が主であるところが大きな違いです。

就労移行支援リワーク
「就労していない障害者」が対象
※休職中・働きながらでも利用できる場合あり
精神疾患を持った休職者が対象
※うつ病・統合失調症・不安障害など

地域障害者職業センターが行う職リハリワークは、雇用保険を財源とした事業のため公務員は利用できません。

また、就労移行支援事業所が「精神障害」「発達障害」「知的障害」「難病」など障害者全般を対象としているのに対し、リワーク施設では「精神疾患のある人」が対象という点も異なります。

ガイドさん

リワーク施設は休職中限定なので、「残りの休職期間」が数週間~数か月は必要だよ。

就労移行支援の場合は、休職中に復職できなくても転職や再就職という道があるよ。

↓障害福祉サービス受給者証とは?↓
就労移行支援の利用条件

2.支援内容の違い

就労移行支援では、PC訓練やビジネススキル訓練など「就職(再就職)」に必要なスキルも学べます。

リワークでは、休職に至った原因を分析し、自己管理能力を上げるなど、リハビリがメインです。

就労移行支援リワーク
就職して長く働き続けるための支援復職して再休職を繰り返さないための支援
PC訓練、コミュニケーション訓練、ビジネススキル訓練、セルフケア、就活支援、職場定着支援など認知行動療法、生活管理、レクリエーション(スポーツやゲーム等)、コミュニケーション訓練(SST等)など

※プログラム内容は支援施設によって大きく異なります。特に就労移行支援事業所では、IT特化型の事業所があったりなど、多種多様です。

就労移行支援でも「長く働き続けること」を目指すので、セルフケアなど学べます。

ガイドさん

後で紹介するけど、職場復帰・復職支援に力を入れている就労移行支援事業所もあるよ。

支援施設によっても変わりますが、就労移行支援もリワーク支援も週1~2日から通うことが可能です。

1日の利用時間は、いずれも2~6時間ほどです。

3.利用期間の違い

就労移行支援の利用目的にもよりますが‥

一般的には、リワークより就労移行支援のほうが利用期間は長めです。

就労移行支援リワーク
数か月~2年ほど数週間~半年ほど

就労移行支援は、原則2年の上限があります。

リワークは、プログラムの開催時期や期間が決まっている場合もあるので注意してください。

4.費用/料金の違い

就労移行支援の場合、所得によって自己負担上限額が決められています。

ガイドさん

9割以上の人が無料で利用しているよ。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

↓利用者負担額が決まる仕組みは?↓
就労移行支援の利用料金
↓年収から計算シミュレーション↓
利用者負担額の計算ツール

リワーク支援の利用料金は、種類によって大きく異なります。

リワーク施設の費用
種類利用料金
医療半日:1,000~1,500円ほど
1日:2,000~3,000円ほど
※自立支援医療の申請をすれば3割→1割負担になる
職リハ無料
職場無料
※一部の企業では有料
民間多くの人が無料
※所得により自己負担上限額が変動
※障害福祉サービスとして利用する場合

医療リワークの場合、保険適用になるので3割負担ですが、自立支援医療制度を利用するとさらに費用が安くなります。

自立支援医療とは?

精神疾患を治療するための通院費用が軽減される制度です(1割負担になる)。

精神疾患で通院する多くの方が対象者となるので、ぜひ申請しておきましょう。

民間系のリワーク施設の場合、障害福祉サービスとしての利用となることが多いので、以下記事を参考にしてください。

↓年収から計算シミュレーションも!↓
障害福祉サービスの利用者負担額

就労移行支援とリワークの使い分け

就労移行支援事業所とリワーク施設の違いをふまえ、どのような人がどちらに向いているのか解説します。

就労移行支援に向いている人

就労移行支援に向いているのは「すでに退職している人(※1)」や「休職中で転職・再就職も考えている人」です。

就労経験がない(職歴なし)人も対象者です。

リワーク施設は休職者が対象なので、すでに退職している場合は就労移行支援事業所がおすすめです。

就労移行支援は就職支援に強いので「転職・再就職を考えている休職者」にもおすすめできます。

ガイドさん

リワーク施設では受けられないような、手厚い就職サポートが受けられるよ。

施設によっても、訓練内容は大きく違うよ。

休職中に就労移行支援に通える人でも解説しているように‥

休職中なら誰でも通えるというわけではありませんが、上記の向いている人に当てはまるなら、就労移行支援事業所も一度見学してみましょう。

リワーク支援に向いている人

リワーク支援に向いているのは「職場復帰に意欲のある休職中の人」です。

基本的にリワークは「元の職場に戻る(復職)」を前提にしています。

再就職支援を行っている施設もありますが、一般的には就労移行支援のほうが手厚い就職支援があります。

ガイドさん

リワーク施設は、基本的に在職中(休職中)の人が、企業から許可をもらって利用するよ。

「退職した後や転職・再就職も考えている休職者」は就労移行支援がおすすめ、「職場復帰に専念したい休職者」はリワークがおすすめなんだね。

ヤンネコ

就労移行支援事業所の探し方

C君

転職・再就職も視野に入れている。

という方は、以下の記事をご覧ください。

↓失敗しない事業所選びのコツも!↓
就労移行支援事業所の探し方

復職支援(職場復帰支援)に力を入れている就労移行支援事業所は、後で紹介します。

リワーク施設の探し方

Bさん

元の職場に復帰したい!

という方は、リワーク施設を探しましょう。

医療リワークと職リハリワークを行っている施設の探し方を紹介します。

職場リワークに関しては、在職している企業の人事・労務担当部署へお尋ねください。

民間系リワークに関しては「リワーク支援のある就労移行支援事業所」として後ほど紹介します。

1.施設の探し方【医療リワーク】

以下の「日本うつ病リワーク協会」というサイトで、全国の医療リワーク施設が一覧で紹介されています。

2.施設の探し方【職リハリワーク】

職リハリワークは、各都道府県に1か所以上設置されている「地域障害者職業センター」で行われています。

以下サイトで、全国の地域障害者職業センターを確認してください。

リワーク支援でおすすめの就労移行支援事業所

復職を一番の目的にするならリワーク施設がおすすめですが、復職支援に力を入れている就労移行支援事業所もあります。

復職や職場復帰支援に強い就労移行支援事業所を10か所紹介します。

ガイドさん

各施設、多様なリワークプログラムがあるよ。

リワーク支援を行っている就労移行支援事業所なら、休職中でも市区町村から利用許可が下りやすいかもね‥。

ヤンネコ

ニューロワークス

就労移行支援事業所ニューロワークス
▼地域
東京、神奈川、埼玉、千葉、福岡
▼交通手段
HPを要チェック
HPhttps://neuroworks.jp/

※画像引用元:https://neuroworks.jp/

グループ全体での就労・復職実績は307名(2022年12月現在)です。

職場復帰後6か月の定着率は92%となっています。

ガイドさん

脳科学者や精神科医、公認心理師など専門家監修のオリジナル支援サービスが用意されているよ。

ジョブステーション

就労移行支援事業所ジョブステーション
▼地域
東京、兵庫
▼交通手段
HPを要チェック
HPhttps://www.jobstation-kanto.com/re-work/

※画像引用元:https://www.jobstation-kanto.com/

「eラーニング受け放題」「グループワーク等の豊富なプログラム」「毎週の個別面談」などが魅力です。

復職後に職場定着サポートがあります。

しょうがい者就労支援センター「コレンド」

就労移行支援事業所しょうがい者就労支援センターコレンド
▼地域
東京(新宿区)
▼交通手段
HPを要チェック
HPhttps://www.tokyotobs-op.co.jp/service/reinstatement-support/

※画像引用元:https://www.tokyotobs-op.co.jp/

3~12か月ほど通い続け、オフィスワーク、対人技能プログラム、自己管理プログラムなどを受け、復職を目指します。

ルミゾーノ町田

就労移行支援事業所ルミゾーノ町田
▼住所
東京都町田市中町一丁目2番2号 森町ビル5階
▼交通手段
JR・小田急線【町田駅 東口2出口】より徒歩3分
1Fはローソン
HPhttps://www.luminoso-jp.org/re-work

※画像引用元:https://www.luminoso-jp.org/

体力維持・向上プログラム、ビジネススキルアップ研修、グループワークなどの復職プログラムが用意されています。

昼食無料、交通費助成制度ありです。

てんとうむし北本

就労移行支援事業所てんとうむし北本
▼住所
埼玉県北本市北本1-71 TKビル2F
▼交通手段
JR北本駅下車
東口より徒歩2分
HPhttps://lady-b14.com/companyinformation/services3/

※画像引用元:https://lady-b14.com/

事業所内には公認心理師、精神保健福祉士、作業療法士などの有資格スタッフが在籍しています。

With You

就労移行支援事業所With You
▼住所
大阪に4か所
▼交通手段
HPを要チェック
HPhttps://foryourlife.jp/rework/

※画像引用元:https://foryourlife.jp/rework/

大阪市指定のリワーク施設です。

公認心理師や理学療法士、精神保健福祉士などが、個別のメンタルプログラムを作成してくれます。

ぷらす

就労移行支援事業所ぷらす
▼地域
大阪に2か所
▼交通手段
HPを要チェック
HPhttps://www.plus2.co.jp/

※画像引用元:https://www.plus2.co.jp/

メンタルヘルス、金融、会計・財務、など、51分野291項目のeラーニングが受け放題です。

職場定着支援も行われています。

ラ・レコルト

就労移行支援事業所ラ・レコルト
▼地域
大阪、京都に3か所
▼交通手段
HPを要チェック
HPhttp://www.larecolte.co.jp/news/3499/

※画像引用元:http://www.larecolte.co.jp/

資格取得教材が70種類以上用意されています。

復職後も企業担当者や本人への面談(職場定着支援)があります。

Re:WORK(リワーク)

就労移行支援事業所Re:WORK
▼住所
新潟県上越市藤巻7番35号ワークライフ藤巻1F
▼交通手段
JR春日山駅から徒歩26分
HPhttps://riborn.co.jp/re_work/index.html

※画像引用元:https://riborn.co.jp/re_work/index.html

リワークプログラムを基本として、「復職支援(リワーク)」と再就職支援を行っています。

リズム

就労移行支援事業所リズム
▼住所
長野県上田市中央2-8-10 アルプスミズノビル2階
▼交通手段
JR上田駅から徒歩8分
HPリワーク(職場復帰)支援について

※画像引用元:https://warmblanketrhythm.com/

職業カウンセラー経験者、国家資格保持者(作業療法士、言語聴覚士)がリワーク支援をしてくれます。

制度や施設を有効活用して再就職・復職を目指そう!

ここまでに紹介した通り、再就職・復職支援を行っている施設はたくさんあります。

幸いなことに、多くは費用の軽減制度が設けられています。

障害福祉サービス・自立支援医療など、使える制度は有効活用していきましょう!

ガイドさん

支援施設は、スタッフ・支援内容・利用期間など、よく調べてから決めるといいよ。

見学して雰囲気も要チェックだね。

ヤンネコ

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