就労移行支援 就労継続支援A型 就労継続支援B型

就労移行支援と就労継続支援A型B型は併用NG!厚生労働省の資料を参考に解説

ヤンネコ

就労移行支援と就労継続支援って併用できる?

週2日は継続支援で、週3日は移行支援とか‥。

一般的には「就労移行支援と就労継続支援は併用できない」とされているよ。

ガイドさん

就労移行支援事業所と就労継続支援A型/B型事業所は、基本的に併用できません。

厚生労働省が明確に「併用禁止」としているわけではありませんが、実際には市区町村で併用不可とされることがほとんどです。

令和4年4月の事務処理要領(※1)を参考に解説します。

事務処理要領とは、障害福祉サービスの支給決定(利用可否)等の方針や規則をまとめた厚生労働省の資料のことです。

  • 併用できない理由
  • 各就労支援サービスに向いている人

も解説するので「どのサービス利用しようか迷っている人」なども参考にしてください。

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当サイトの情報は記事執筆時点で収集したものです。厚生労働省等の情報を参考にしていますが内容を保証するものではありません。詳しくは各自治体や事業所等へお尋ねください。

就労移行支援と就労継続支援A型B型の併用

一般的には、就労移行支援と就労継続支援A型/B型は併用できないとされています。

ただ、厳密には厚生労働省の事務処理要領で、明確に禁止されているわけではありません。

日中活動サービスについては、その効果的な支援を図る観点から、通常、同一種類のサービスを継続して利用することが一般的であると考えられるが、障害者の効果的な支援を行う上で市町村が特に必要と認める場合には、複数の日中活動サービスを組合せて支給決定を行うことは可能である。

引用元:介護給付費等に係る支給決定事務等について(令和4年 事務処理要領)

日中活動サービスとは「就労移行支援」「就労継続支援A型/B型」「生活介護」「自立訓練」など、昼間の活動を支援する障害福祉サービスを指しています。

日中活動サービスに係る報酬は一日単位で算定されるため、どの地域でも同じ日に就労移行支援と就労継続支援の両方を利用することは少なくともできません。

わかりやすく言えば「一般的には日中活動サービスは併用されないが、市町村が特に必要と認める場合、併用できる」とのことです。

ヤンネコ

併用できる可能性もあるってこと?

厚生労働省は、障害者の多様なニーズに応えられるよう明確には禁止していません。

しかし、実際に判定する市区町村では併用不可とするところが多くあります。

大分県大分市の場合【例】

日中活動サービスの「生活介護と就労継続支援B型」「自立支援と就労継続支援B型」の組み合わせのみ許可されます。

上記以外のサービスの組み合わせは想定されず、就労移行支援と就労継続支援A型/B型の組み合わせは原則不可とのことです。

ガイドさん

他の市区町村でも「就労継続支援B型と生活介護(または自立支援)」を併用可能とするところはあるみたいだけど、就労移行支援と就労継続支援の組み合わせは基本的に想定されてないみたいだね‥。

各市区町村の判断にもよるので、併用の可能性は0ではありません。

しかし、基本的には「就労移行支援と就労継続支援A型/B型は併用できない」と思っていただいて構いません。

気になる方は、お住いの市区町村役場障害福祉課へ確認してみましょう。

就労移行支援と就労継続支援が併用できない理由

ヤンネコ

なんで併用できないの?

同一種類のサービスのみ集中して利用することで支援効果を高めるため」と考えられます。

先ほどの資料には、以下のように記載がありました。

日中活動サービスについては、その効果的な支援を図る観点から、通常、同一種類のサービスを継続して利用することが一般的であると考えられる

引用元:介護給付費等に係る支給決定事務等について(令和4年 事務処理要領)

就労移行支援と就労継続支援A型/B型は、目的や対象者が違います。

「就職目指す人は就労移行支援」「就労経験等を積みたい人は就労継続支援」といったように、中途半端に利用せず、目的に合った支援に専念すべきということだと思われます。

C君

なじみのあるB型事業所に週2で通って、週3は就労移行支援事業所に通いたい。

など、個人的な要望があっても「併給/併用の必要性がある」とまで言えるかは、各市区町村の判断によります。

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就労移行支援と就労継続支援どっちにする?

併用は基本的にNGなので、利用者はいずれか1つを選ぶ必要があります。

各就労支援サービスに向いている人を紹介します。

ガイドさん

とりあえず、気になる施設を見学してみるのもいいよ。

雰囲気もわかるし、支援員から詳しい話やアドバイスも聞けるし‥。

↓以下も読むと理解が深まるので、よかったらご覧ください。

↓違いをしっかり理解しよう!↓
就労移行支援と
就労継続支援A型B型の違い

就労移行支援に向いている人

就労移行支援事業所に向いているのは、以下3つすべて満たした人です。

  • 就職が1番の目標
  • 利用すれば2年以内に就職できそう
  • 利用中の生活費にあてがある

一部の施設を除き、就労移行支援事業所では基本的に給料/工賃がもらえません(※1)。

なので「利用期間中(半年~2年ほど)、給料/工賃がなくても生活できる」は必須条件です(※2)。

就労移行支援には、通算で原則2年の利用期限もあるので、就職希望があっても「2年以内の就職が難しい人」は向いていません。

※1:月1~2万円ほどの工賃がもらえる就労移行支援事業所もあります。詳しくは「お金がもらえる就労移行支援事業所の特徴や平均工賃」をご覧ください。

※2:利用期間の目安については「就労移行支援の平均・最短利用期間!最短にこだわらないほうがいい?」をご覧ください。

ガイドさん

「いつか就職したいけど、2年以内は厳しい‥」という人は、まず就労継続支援に通って体調を整えてから、就労移行支援を利用しよう!

↓ちなみに就労移行支援事業所は、延長審査に通ったり期間リセットされたりすれば、3年目、4年目も利用できます。

就労継続支援A型に向いている人

就労継続支援A型事業所に向いているのは、以下2つとも満たした人です。

  • 就労移行支援に向いていない(※1)
  • 1日4~6時間、週3~5日安定して働ける(※2)

※1:「就労移行支援に向いている人」で挙げた3つの条件のいずれかを満たしていない人

※2:週5日が一般的ですが、週3日ほどから始められる施設もあります。

B型事業所(B型作業所)との境界線は「決められた労働条件で安定して働けるか?」です。

上記2つは最低条件ですが、月6~10万円の給料がもらえる点、無職ではなく「パート/アルバイト」等の肩書きが使える点も大きな魅力です。

ガイドさん

クレジットカードの審査なども通りやすくなるよ。

就労移行支援のような手厚い就職支援は望めないので、一人で就職できない人は就労移行支援のほうがおすすめです(生活費確保できる場合)。

ちなみに就労経験なしでも、A型事業所を利用できる地域は多いですが「職歴がないとダメ」「アルバイトは職歴にならない」など、市区町村によって判断基準がバラバラという実態があります。

気になる方は、お住いの市区町村役場障害福祉課に確認してください。

職歴がないという理由で断られる場合、就労移行支援の利用を勧められることが多くあります。

就労継続支援B型に向いている人

就労継続支援B型事業所に向いているのは、以下2つとも満たした人です。

  • 就労移行支援に向いていない(※1)
  • 1日4~6時間、週3~5日安定して働けない

※1:「就労移行支援に向いている人」で挙げた3つの条件のいずれかを満たしていない人

簡単に言えば「就労移行支援も就労継続支援A型も難しそうな人」に向いています。

A型事業所(A型作業所)の労働条件を守って働くのが難しそうなら、B型事業所がおすすめです。

ガイドさん

ただし!A型事業所の「最低勤務日数や厳しさ」「仕事内容の難易度」は施設によっても結構違うよ。

意外とA型でも通えることがあるから、近くのA型を見学して一応確認しておくのがおすすめ!

就労継続支援B型は「就労移行支援を利用したが就職できなかった人」や「就労継続支援A型でやっていけなかった人」の受け皿のような役割もあります。

迷っている人は、とりあえず「移行」や「A型」へ挑戦してみて、ダメだったら「B型」に通うのがおすすめです。

「B型」→「A型」→「移行」または、「B型」→「移行」と徐々にステップアップするのもありです。

最後に‥

どうしても併用したい人はダメもとで、お住いの市区町村役場へ確認してみるとよいでしょう。

以下、当記事のまとめです。

当記事のまとめ

・就労移行支援と就労継続支援A型/B型は併用できない(※1)

・「就職を1番の目標にしており、利用中は賃金なしでも生活できる人」は就労移行支援がおすすめ

・「就職が目標でない、または一人で就職できて、1日4~6時間・週3~5日安定して働ける人」は就労継続支援A型がおすすめ

・「就労移行支援も就労継続支援A型も難しい人」は就労継続支援B型がおすすめ

※1:市区町村の判断次第なので、可能性が0とは言い切れない‥。

新しい施設に通う場合は、とりあえず見学してみることをおすすめします。

「こんな感じなら自分でも通えそうだな」など、実際行ってみて感じられるものもあるはずです。

当記事が参考になれば幸いです。

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