
B型事業所の工賃平均は?
月額17,031円だよ!

就労継続支援B型事業所では「給料」はもらえません。
その代わり「工賃」というお金がもらえます。
工賃とは、雇用契約を結ばない障害者の作業所などで、作業の対価としてもらえるお金のことです。
給料とは違い、最低賃金が保障されません。
全国の就労継続支援B型事業所(B型作業所)の平均工賃は月額17,031円、時給換算で243円です。
一般企業より低いですが、実態としては施設格差があり、月額5,000円未満の施設もあれば、最高で月額5万円超の施設もあります。
都道府県ごとにも大きな差があり、最低額は大阪の月額13,681円、最高額は徳島の月額22,361円です。
↓おすすめ1位の就労移行支援事業所
LITALICOワークスがやばい!本当の評判と就職実績は〇〇だった
- 都道府県別の工賃ランキング
- 工賃が高い事業所の特徴
- 手取りや社会保険
- 工賃が安い理由
など解説します。
↓【IT特化×在宅可】就労移行支援事業所
AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】
リタリコワークス | 全国No.1の就職実績(※1) コミュ障OK!在宅利用可!最大手で非常に評判がいい!1か月の就職例も |
---|---|
ココルポート![]() | 昼食無料+交通費支給 |
ミラトレ![]() | 就職率95%・定着率97% |
【IT特化×在宅可】おすすめ就労移行支援事業所


(IT職種の就職率86%!年収500万円も)
キズキビジネスカレッジ
(平均4か月で就職内定!初任給38万円も)
都道府県別の工賃ランキング
都道府県別で見てみると、工賃の金額は最低賃金とは関係ないことがわかります。
「東京」「大阪」「愛知」「福岡」「神奈川」の中で全国平均を上回っているのは愛知だけです。
順位 | 都道府県 | 平均工賃 | 順位 | 都道府県 | 平均工賃 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 徳島 | 22,361 | 25位 | 岐阜 | 17,496 |
2位 | 福井 | 22,211 | 26位 | 香川 | 17,371 |
3位 | 高知 | 20,969 | 27位 | 京都 | 17,235 |
4位 | 宮崎 | 20,459 | 28位 | 愛媛 | 17,112 |
5位 | 鳥取 | 20,378 | 29位 | 長野 | 16,930 |
6位 | 大分 | 20,145 | 30位 | 静岡 | 16,866 |
7位 | 島根 | 20,141 | 31位 | 秋田 | 16,433 |
8位 | 岩手 | 19,949 | 32位 | 石川 | 16,419 |
9位 | 北海道 | 19,932 | 33位 | 沖縄 | 16,372 |
10位 | 佐賀 | 19,855 | 34位 | 東京 | 16,320 |
11位 | 山口 | 19,779 | 35位 | 熊本 | 16,296 |
12位 | 長崎 | 19,341 | 36位 | 福島 | 15,993 |
13位 | 山梨 | 19,181 | 37位 | 新潟 | 15,882 |
14位 | 滋賀 | 18,373 | 38位 | 神奈川 | 15,795 |
15位 | 栃木 | 18,292 | 39位 | 茨城 | 15,726 |
16位 | 愛知 | 18,174 | 40位 | 青森 | 15,686 |
17位 | 宮城 | 18,169 | 41位 | 福岡 | 15,607 |
18位 | 群馬 | 18,079 | 42位 | 千葉 | 15,371 |
19位 | 奈良 | 18,056 | 43位 | 岡山 | 15,264 |
20位 | 広島 | 18,005 | 44位 | 埼玉 | 15,024 |
21位 | 鹿児島 | 18,003 | 45位 | 兵庫 | 14,914 |
22位 | 和歌山 | 17,935 | 46位 | 山形 | 14,037 |
23位 | 富山 | 17,735 | 47位 | 大阪 | 13,681 |
24位 | 三重 | 17,696 |
上記の平均工賃の単位は「円/月」です。
工賃の最高額は10万円超!?
はじめにも書いたように、B型事業所でもらえる工賃の金額には「施設格差」があります。
平成30年度のデータですが、工賃の金額が「上位25%のB型事業所」は月額28,377円、「下位25%のB型事業所」は月額6,328円が平均工賃です。
平均工賃 | 時給額 | |
---|---|---|
上位25%の事業所 | 28,377円 | 311円 |
下位25%の事業所 | 6,328円 | 112円 |
※平均工賃は月額。
↓【IT特化】おすすめ就労移行支援事業所
AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】
実際には、同じ施設の利用者間でも「通う日数や時間」「作業内容」によって、もらえる工賃にバラつきがあります。
なかには、月額10万円以上稼いでいる利用者もいます。
以下は、高い工賃を支払っているB型事業所の例です。
例 | 工賃や勤務日数/作業内容 |
---|---|
施設例1 | 平均工賃48,000円/月 | 観葉植物・多肉・サボテン・昆虫の店舗販売に伴う作業やネット販売 配食サービス 軽作業(缶バッチの製造) |
施設例2 | 平均工賃50,000円/月 | 広告運用、Web制作、システム開発 |
施設例3 | 平均工賃46,000円/月 | おしぼり、リネンの製造 |
※工賃平均は1,000円未満は四捨五入しています。
※施設例1は令和5年5月公表情報、施設例2は令和4年度実績、施設例3は令和2年度実績です。
めずらしいケースですが「長時間(1日6~8時間)働けるケース」や「最低賃金以上のケース」もあります。
(筆者がざっくり調べた限りでは‥)利用者への支給例として「月額16万円」の工賃が最高額でした。

数は少ないけど、稼いでいる人はけっこう稼いでいるよ。
工賃が高い施設の特徴
施設の作業ごとにも、平均工賃に違いがあります。
平均工賃が高めの作業
クリーニング・リネン、弁当・配色・惣菜、パン・お菓子製造、農畜産物・魚介加工品製造、農業・園芸、飲食店・カフェ等の運営、清掃・施設管理、情報処理・IT
平均工賃が低めの作業
下請け受注作業(検査・検品、梱包・箱詰め、DM投函、郵便物の封入・仕訳・発送、テープ起こし等)
特にクリーニングは高く、軽作業系は低い傾向にあります。
近年では「Web制作、動画編集、イラスト、デザイン‥」など、高い工賃を支払うクリエイティブ系のB型事業所も見られるようになりました。
ちなみにeスポーツ(ゲーム)の工賃相場は、時給100円~400円ほどです。

軽作業で高い工賃もらえる施設を探しても、なかなか見つからないかもね。
あくまで傾向だけどね‥。

ほかにも「『施設外就労』を行うB型事業所は工賃が高い傾向にある」という調査結果も存在します。
施設外就労とは?
施設外の企業などへ利用者(とスタッフ)が出向いて、仕事を行う作業形態のことを「施設外就労」といいます。企業内で一般就労に近い環境で働けるため「良い経験になる」「工賃が高め」「就職につながることもある」などのメリットがあります。
↓【IT特化×在宅可】就労移行支援事業所
AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】
「手取り」と税金・社会保険

工賃のうち、実際どのくらい受け取れる?
給与などの総支給額から、税金や社会保険料を差し引いた金額を「手取り」と呼びます。
就労継続支援B型では、ほとんどの場合「非課税」で、社会保険料も支払う必要がないので、基本的に「手取り=工賃(平均月額17,031円)」となります。
「工賃が全額収入になる」と思ってもらってかまいません。
B型事業所では‥ | |
---|---|
税金 | 工賃のみで課税対象となるほどの年収になることはめったにないので、ほとんどの人は非課税 |
社会保険 | 雇用契約を結ばないので「雇用保険(※1)」「労災保険」「厚生年金」など、社会保険は対象外 |
※1:逆に雇用ではないので、失業保険の手当をもらいながら、B型事業所を利用することはできます。
給料ではないため、工賃は「源泉徴収」も「年末調整」も行われません。
月額で平均8.5万円以上など、特別高い工賃が継続して支払われる場合は「課税」となり、確定申告が必要なケースもあります。
↓就労支援利用者の確定申告
工賃 年103万円以下は確定申告不要!B型作業所や就労移行支援へ通う人などへ
工賃が安いのはなぜ?

安すぎるのは違法じゃない?搾取されてる気がする。
工賃だけじゃ生活できないよ。
就労継続支援B型では雇用契約を結びません。
そのため、最低賃金未満の工賃が支払われても、労働基準法には違反しません。
工賃が安いのには以下の理由があります。
工賃が安い理由
・内職のような軽作業など利益の低い仕事が多いため
・「雇用契約を結んで働けない人」が働いており生産性が低いため
・行政の給付金は工賃にあててはいけないため
基本的に「生産活動の売上-生産活動の経費」で計算された金額が工賃として利用者に分配されます。
つまり「利用者が稼いだ分が工賃として返ってくる」のです。
B型事業所の場合「一般企業などで働けない人でもできる作業」なので、たいていハードルが低く利益が低い作業をやることになり、結果的に工賃も低くなります。

逆にハードル低いから続けられるんだよね。
雇用契約を結ばないから、B型事業所は休みや早退にもあまり厳しくないし。
また、施設が行政からもらえる給付金も「工賃にあててはいけない」という決まりがあるため、給付金から工賃は原則支払えません。
行政からの給付金は「職員の給料」「作業所の賃料」「光熱費」‥など、支援に必要な経費に使われます。
特に「職員の給料・社会保険料」などの人件費は何百万円と必要で、B型事業所は闇だとか、特別儲けているとかではありません。
↓【IT特化×在宅可】就労移行支援事業所
AIやデータサイエンスが学べる就労移行支援【Neuro Dive】
「高い工賃=良い」とは限らない
ほとんどの人が「高い工賃を支払うB型事業所に行きたい」と思うでしょう。
しかし「高い工賃を支払う施設」が必ずしも「良い施設」とは限りません。
工賃が高くなることにより、以下のようなデメリットが発生することもあるからです。
工賃が高いと‥
・作業が難しくなる
・ビジネスチックになり福祉支援の質が落ちる
工賃が高い施設は作業が複雑だったり、より生産性を求められて厳しかったりする可能性もあります。

工賃高くても「通うのがつらい」なら続かないもんね‥。
もちろん、上記のデメリットを克服して、福祉と高い工賃を両立している施設もありますが、必ずしも「工賃が高いほど良い」わけではないことは覚えておきましょう。
- 自分ができる作業レベルか?
- 通所が大変ではないか?
- 雰囲気は自分に合っているか?
- 職員の質は低くないか?
など、「工賃以外のポイント」も総合的に考えたうえで、B型事業所を選びましょう。
気になる施設があれば、ぜひ見学してみてください!