就労移行支援

就労移行支援つらくて行きたくない時の対処法!厳しい・しんどい時は‥

ヤンネコ

「就労移行支援に行きたくない‥」って声も聞くけど、つらい時はどうすればいい?

原因ごとの対処法を紹介するね。

どうしてもしんどい時は、休んだり辞めたりするのも手だよ。

「他の利用者から嫌われている気がする」とか「スタッフが厳しい」とか、行きたくない時もあるよね‥。

ガイドさん

「就労移行支援事業所に通っているけど、正直行きたくない‥」と思っていませんか?

人によって、つらい理由は様々ですが、大きく分けると以下の9パターンがあります。

就労移行支援がつらい原因

1.嫌いな利用者がいる

2.嫌いなスタッフがいる

3.施設の価値観が自分と合わない

4.うまくコミュニケーション取れない

5.通所が体力的にしんどい

6.プログラムが意味ない気がする

7.訓練についていけない

8.なかなか就職できない

9.就職に前向きじゃない

あなたは、どれに当てはまったでしょうか?

当記事では「どんな時につらいと感じるか?」や「つらいと感じる原因・対処法」について解説します。

原因を理解して、対処法を知れば、つらい気持ちも少しずつ解消されるでしょう。

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当サイトの情報は記事執筆時点で収集したものです。厚生労働省等の情報を参考にしていますが内容を保証するものではありません。詳しくは各自治体や事業所等へお尋ねください。

筆者もつらくて行きたくない時があった

実は筆者も、障害者として就労支援施設に通っていたことがあります(※1)。

※1:就労移行支援事業所ではなく、就労継続支援A型事業所です。参考:就労移行支援と就労継続支援A型/B型(作業所)の違い

なんとなくつらくて「行きたくないな~、サボろうかな~」と思いながら、嫌々行っていた時期もありました。

なので、あなたの「行きたくない」という気持ちを責められる立場にありません。

障害というハンデを抱えたままがんばるって、けっこう大変ですもんね‥。

ガイドさん

つらすぎると感じたら、まずは休もう!

休んで少し回復したら「なぜしんどいのか?どうすればいいのか?」を考えていこう。

障害者は、まじめで我慢強い人も多いからね‥。

ヤンネコ

ちなみに、当時の筆者の行きたくない理由は「作業内容がつまらない」「通所が体力的にしんどい」「うまくコミュニケーション取れない」などです。

結局は「他に選択肢がないし、これまでの仕事よりはマシだし‥」と思ったので、がんばって他の利用者とコミュニケーションを取ったりして、なんとか数年間通いました。

当記事が、自己分析の助けになれば幸いです。

つらい!行きたくない!しんどい人へ【解決策

それでは、原因ごとに解決策を見ていきましょう。

1.嫌いな利用者がいる

A君

苦手な利用者がいるから行きたくない。

自分も向こうから嫌われているかも‥。

「悪口を言う人」「つきまとってくる人」など、嫌いな利用者がいると、しんどいですよね。

まずは、信頼しているスタッフに相談してみましょう。

おすすめ対処法

・職員に相談

・相談支援員などに相談

・事業所を変更する

頼りになるスタッフなら「距離を取れるよう気遣ってくれる」「問題行動のある人に厳しく注意してくれる」など対処してくれます。

信頼できるスタッフがいなかったり、相談しても解決しなかった場合は、相談支援員や市町村の障害福祉窓口など外部の人に相談してみましょう。

それでも解決しない、もしくは相談するのも面倒な場合は、事業所を変更するのもありです。

ガイドさん

利用者同士の話し合いは、状況が悪化する可能性もあるから要注意だよ。

遠慮せず、第三者を頼ってみよう。

2.嫌いなスタッフがいる

Bさん

スタッフが厳しすぎる‥。しんどい。

厳しすぎたり、パワハラや嫌がらせをしてくるスタッフがいたりすると、通いたくなくなりますよね。

信頼できる管理者や他の職員がいれば、相談すべきです。

ただ、スタッフと利用者の間には上下関係があるので、施設内での解決はなかなか難しかったりします。

おすすめ対処法

・相談支援専門員や市町村の障害福祉窓口に相談

・事業所を変更する

施設内に頼りになりそうな人がいなければ、外部の人に相談してみましょう。

外部の相談先には「相談支援専門員」や「市町村の障害福祉窓口」などあります。

問題のあるスタッフであれば、行政から監査が入る場合もあります。

相談では解決しなかった場合、施設変更も検討しましょう。

就労移行支援事業所のスタッフは厳しい?

C君

就労移行支援って、どの職員も厳しいの?

事業所やスタッフにより様々です。

厳しいスタッフが多い施設もあれば、やさしいスタッフが多い施設もあります。

ガイドさん

基本的には、やさしい対応してくれる人が多いんだけどね・・。

厳しすぎる施設に通っていて「そんなんじゃ、どこへ行ってもやっていけないぞ」などと言われても、信じる必要はありません。

特に根性論ばかり述べる施設は、要注意です。

あなたに合った事業所を見つけましょう。

3.施設の価値観が自分と合わない

A君

価値観が合わなくてつらい。この施設向いてないかも‥。

筆者も就労支援施設に通っていて、とても感じたのですが「価値観やスタンス」は施設ごとに大きく異なります。

厳しく叱る施設もあれば、やさしく注意する施設もあったり、コミュニケーションを強制したりしなかったりなどです。

「価値観やスタンス」は、管理者や権力を持つ一部のスタッフに大きく左右されます。

ガイドさん

考え方が合わない環境で過ごすのは、しんどいよね。

おすすめ対処法

・事業所を変更する

管理者やスタッフの価値観を変えようとするのは、あきらめましょう。

スタッフと利用者とでは立場が違いすぎるからです。

筆者が通っていた施設でも、正直に意見して辞めていった人が何人もいました。

つらい気持ちを相談支援専門員やカウンセラーに聞いてもらうのもいいですが、具体的な解決策は「事業所を変更する」か「がまんする」しかないと思います。

4.うまくコミュニケーション取れない

Bさん

いつも緊張して気疲れする‥。

コミュニケーションが苦手だと、社会生活で非常にストレスがたまりますよね?

「本当はもっとこうしたいのに全然できない‥」なんてことが重なれば、施設へ行くのもつらくなります。

おすすめ対処法

・職員や相談支援専門員に相談

・地道に他の人に話しかけて慣れる

・「一人でもOK」と開き直る

・事業所を変更する

信頼できるスタッフや相談支援専門員、カウンセラーがいれば相談してみましょう。

少しは気が楽になるかもしれません。

スタッフから「コミュニケーションしやすいよう気遣ってくれる」「一人席を用意したり配慮してくれる」などの配慮や、アドバイスをもらえたりすることもあります。

ガイドさん

がんばって他の人に話しかけることで、少しずつしゃべれるようになり、緊張がやわらぐこともあるよ。

どうしてもしんどい場合は、施設変更も検討しましょう。

在宅訓練やeラーニングなどを中心に行っている施設は、しゃべる必要がほとんどないのでおすすめです。

対人スキルは就職でも重視されますが、特に重度のコミュニケーション障害は、簡単に直るものではありません。

現在は、多様な働き方がありますし「最低限の意思疎通ができればいい」と割り切るのもありです。

「一人でいても問題なし」という方針の施設もおすすめできます。

通うストレスが、グッと減るはずです。

ガイドさん

コミュ障を克服するには「自己肯定感」が大切だよ。

人を攻撃しない安心できる人と多く接することで、少しずつしゃべれるようになるよ。

5.通所が体力的にしんどい

C君

毎日6時間、週5日はキツイ‥。

施設に行くまでがつらかったり、訓練中緊張が続いてしんどかったりなど、体力が原因で、行きたくなくない人もいるでしょう。

通所ハードルを下げ、体を徐々に慣らしていくのがおすすめです。

おすすめ対処法

・訓練時間を減らす

・通所日数を減らす

がんばるのも1つの手ですが、スタッフに相談すれば、訓練時間を減らしたり、通所日数を減らしたりなど対処してくれることもあります。

ガイドさん

時間や日数を減らせないなら、長期休みや退所も検討しよう。

週1回半日から始められる就労移行支援事業所もありますが、就労移行支援には期限もあるので注意が必要です。

2年以内に就職できなければ、就労移行支援を利用できなくなります(※1)。

※1:延長申請により期限を延長できることもあります。詳しくは以下記事をご覧ください。

体力に自信がない場合は、B型事業所(B型作業所)などで安定した通所を目指すことから、はじめてみるのもOKです。

6.プログラムが意味ない気がする

A君

訓練内容がレベル低い‥。

自分は就労移行支援に向いてない気がしてきた。

せっかく通っていても、訓練に意味を感じられなければ、行きたくなくなりますよね。

「就労移行支援が意味ない気がする。つまらない‥。」という声は一部で聞かれます。

おすすめ対処法

・カリキュラムを変えてもらう

・必要ない訓練は休む

・事業所を変える

まず「今やっているプログラムは本当に意味ないのか」を再度、自問自答しましょう。

ガイドさん

意味ないと思う訓練を思い出して、就職や仕事で役立つ場面はないかイメージしてみよう。

それでも無駄だと思えたら、カリキュラムの変更や、必要ないと思える訓練を休んでいいかについて、スタッフに相談してみましょう。

事業所内に意味があると思えるプログラムがなければ、そもそも施設選びで失敗しています。

もっと自分のためになる訓練がある、他の施設への変更も検討してみましょう。

7.訓練についていけない

Bさん

難しすぎて、訓練についていけない‥

人によってはプログラムについていくのが、しんどい時もあるでしょう。

みんなできるのに自分だけできないのは、なかなかつらいですよね。

おすすめ対処法

・職員に相談

・家で予習/復習

・カリキュラムを変更する

・事業所を変える

信頼できるスタッフがいれば相談してみましょう。

優しいスタッフであれば、根気強くサポートしてくれるかもしれません。

自身で参考書を買ったり、ネットで調べたりYouTubeを使ったりして、自宅で勉強するのもありです。

ガイドさん

自分に合った勉強法を探してみよう。

訓練内容が難しすぎるなら、カリキュラムの変更や施設変更も検討しましょう。

自分の障害を理解してくれる施設なら、症状に合ったサポートや訓練を提供してくれるはずです。

8.なかなか就職できない

C君

就職できなくて、あせってる‥。

「就活段階に入っているけど、全然就職できなくてつらい」というケースもあるでしょう。

おすすめ対処法

・就職できない原因を理解して対処

詳しくは、別記事で解説しています。

いろんな原因のパターンがあるので、以下を参考に対処してみてください。

就職できなかった場合や、体験談については以下をご覧ください。

9.就職に前向きじゃない

A君

正直、そんなに就職したいわけじゃないんだよね‥。

就労移行支援事業所は「就職を目指す場」です。

しかし、なかには「就職が怖いと思っている人」や「行けと言われたから仕方なく通っている人」もいるでしょう。

目的意識が低いなら、行きたくないのは当然です。

このパターンの場合、解決策は以下の2つしかありません。

おすすめ対処法

・割り切って通う

・就労移行支援の利用をやめる

就職に本気になれなくても

  • まわりからのプレッシャーを避けられる
  • 社会参加の場になる
  • 生活リズムが整う

などのメリットはあるので、とりあえず割り切って通い続けるのも手です。

「このまま通い続けたらどうなるか?」「やめたらどうなるか?」をよくシミュレーションして決めましょう。

ガイドさん

就職する気のない人が就労移行支援事業所に通うのは、本来は望ましくないけどね‥。

就労移行支援の有効期間が消費されるし、就労支援サービスには税金も使われているから。

A型事業所やB型事業所もおすすめ

就労移行支援事業所は、たしかに「就職率が高い」「就職後の定着率が高い」などのメリットがあります。

しかし、そもそも就労移行支援自体が合わずつらいのであれば、就労継続支援事業所も検討しましょう。

  • 就労継続支援A型事業所

    障害者が配慮を受けながら働く場。月6~10万円の給料がもらえる。就労移行支援ほどではないが、A型事業所から就職する人もいる。週5日が基本。

  • 就労継続支援B型事業所

    就労移行支援や就労継続支援A型に通うのも難しい人が通う場。月1~2万円の工賃がもらえる。週1~5日。

ある程度の「つらい」は受け入れる必要がある

就労移行支援は、社会復帰をサポートしてくれる場所です。

時には「つらい」気持ちもがまんする必要があります。

健常者ができることでもできないのが「障害」なので、障害者はどうしてもつらい気持ちを感じやすい状況にあります。

ヤンネコ

コミュニケーションが苦手だったり、体力が続かなかったりね。

「時には我慢も必要」であることをふまえ、今必要なのは「休息か?」「がまんか?」「相談相手か?」「施設変更か?」など、いろいろな選択肢を考えていきましょう。

最後に‥

何かを変えることは、なかなか面倒くさいかもしれませんが、つらい状況から抜け出すには工夫が必要です。

当記事を読んで、行きたくないという気持ちが、少しでも楽になれば幸いです。

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