就労継続支援B型

B型事業所を辞めるデメリットと辞めた後の選択肢

ヤンネコ

作業所を辞めるとどうなる?

辞めた後はどうすればいい?

「辞めるメリット・デメリット」や「辞めた後の選択肢」を解説するね。

ガイドさん

就労継続支援B型事業所(B型作業所)は、辞めたいなら辞めてもかまいません。

通う通わないは本人の自由で、事業所の許可も必要ありません。

辞めることに対して罪悪感を感じたり、自分を責めたりする必要もありません。

ただ、退所手続きをする前に「辞める場合のメリット・デメリット」「辞めた後の選択肢」などは、考えておきましょう。

「B型事業所に行きたくない人」や「辞めた後どうなるのか知りたい人」向けに解説します。

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辞めるメリット・デメリット

B型事業所を辞めると「通わなくて済む」一方、「日中活動の場がなくなる」などのデメリットがあります。

メリット

辞める場合のメリットには、以下などあります。

辞めるメリット

・事業所に通う必要がなくなる(気持ちが楽になる)

・無駄な時間が減る(※1)

・新しい環境にチャレンジできる

※1:事業所に通い続けることが、あなたのためになっていない場合です。

「辞めたい」と思っている人には、何らかの悩みや理由があるかと思います。

「職員や他の利用者との人間関係がしんどい」または「行く意味がない気がする」など、いずれにしても、辞めたいという気持ちを抱えながら通うのはストレスです。

退所すれば、そのストレスやつらい気持ちから解放されます。

また、訓練内容や雰囲気など、あなたの利用目的に合わない事業所なら、通い続けるのは時間の無駄です。

ダラダラ通い続けるより、事業所を変えたほうが、あなたのためになるでしょう。

通い続けても自分のためにならない気がしたら、辞めるのがおすすめです。

ガイドさん

職員に引きとめられる可能性もあるけど、辞めるのに事業所の許可は必要ないよ。

毅然とした態度で「辞めます」と(文書または口頭で)伝えて、手続きを進めてもらおう。

利用規約に「契約終了には〇日前までに知らせることが必要」など書かれていることがあります。詳しくは各自契約書や規約を確認してください。

ちなみに辞める際に、引きとめられることがあるのは「利用者が辞めると事業所がもらえる給付金(≒助成金)が減る」というが理由があったりもします。

障害福祉サービスでは利用者の通所に応じて、行政から事業所に給付金が支払われています。この仕組み自体は就労支援サービスの提供に必要なものですが「一部の悪質な職員が利用者を辞めさせないよう過度に働きかける」という問題につながることもあります。

職員の意見はあくまで1つの参考にして「本当に通い続けたほうがいいのか?」をしっかり考えて、辞めるか辞めないか決めましょう。

辞め方は難しくありませんが、事業所によっては、辞める際に退所届を書く必要があります。

デメリット

B型事業所を辞める場合のデメリットは以下の通りです。

辞めるデメリット

・日中活動の場がなくなる

・生活保護なら就労指導される可能性も

一番のデメリットは「日中活動の場がなくなる」ことでしょう。

外出の必要性がなくなり、家でゴロゴロすることになれば、以下のデメリットにもつながりかねません。

  • 人としゃべる機会を失うことでコミュニケーション能力が下がる
  • 家族からプレッシャーを受けることがある
  • やることがなく退屈
  • 社会復帰から遠ざかる

今の事業所に通い続けたくはないでしょうが、一日中、家にこもるのも精神的にしんどいものがあります。

通う前に引きこもりだった人は、また引きこもりに戻る可能性も出てくるでしょう。

ヤンネコ

ずっと家にいると、自分の将来が不安になるよね。このままでいいのかって‥。

しかし、上記に挙げたデメリットはあくまで「辞めた後にずっと家に居続けたら」の話です。

辞めた後に、他に通い続けられる場所があれば心配いりません。

B型事業所を辞めるデメリットはなくなります。

辞めた後の選択肢

A君

B型事業所を辞めた後はどうすればいい?

先ほど解説したように「家にこもる」よりは、新たに日ごろから通える場所を探したほうがよいでしょう。

今のB型事業所を辞めた後に通える、おすすめの選択肢を紹介します。

他のB型事業所

B型事業所を辞めた後に一番おすすめなのは「別のB型事業所」です。

実際にB型事業所の利用者は辞めた後「他のB型事業所を利用するケース」が最も多いです(参考:厚生労働省)。

ひとくちに「就労継続支援B型」といっても、実際には事業所ごとに全く違います。

  • 工賃の違い

    全国平均は約17,000円ですが、実態としては事業所格差が大きく、高いところでは月額5万~10万円の事業所もあります。現在の工賃で生活できないなら、高い工賃の事業所を探してみてもよいでしょう。(※1)

  • 訓練内容の違い

    軽作業の他にも、事業所によって「Web制作、動画編集、イラスト/デザイン、eスポーツ、農作業、飲食店での調理や接客、清掃‥」など様々な作業内容があります。

  • 訓練レベルの違い

    基本的には「一般企業より簡単」な作業ばかりですが、事業所によっては「非常にハードルの低い作業」から「一般企業に近い作業」まで様々です。

  • 事業所の雰囲気の違い

    「にぎやかor静か」「職員の接し方」「作業や出欠に対する厳しさ」などもB型事業所によって大きく異なります。

  • 職員や利用者の違い

    やさしい人もいれば、問題のある人もいます。事業所によって「どんな人たちがいるか?」は全く異なります。

※1:全国的に工賃月額5万円以上はめずらしいですが、月額2万~5万円ほどなら、各地域にチラホラあります。ただし、高い工賃の事業所は、その分作業が大変になることもあるので注意してください。

Bさん

今通っているB型はおかしいから、他のB型も同じだろう‥

と考えるのは、とてももったいないことです。

全国には16,000以上のB型事業所があります。

どんな悩みが理由で「辞めたい」と思っているかは人それぞれですが‥

今の訓練、雰囲気、人間関係が嫌であれば、自分に合った事業所を探してみましょう。

在宅ワーク(在宅訓練)が可能なB型事業所もあります。

あなたに合った事業所がきっと見つかるはずです。

ガイドさん

今の事業所に通いながら、別の事業所を見学してもOKだよ!

これまで通所が続かなかった人も、自分に合った事業所が見つかれば、通うのも楽しくなるかもしれません。

辞めた後に戻ってもいい?

現在のB型事業所を辞めた後に「やっぱり戻りたい」と思うこともあるかもしれません。一度退所した利用者でも、出戻りで以前通っていた事業所を利用することはできます。ただし、「トラブルで辞めさせられた(※1)」「定員がいっぱい」などの場合は断られることもあります。

※1:利用者の規約違反などあれば、B型事業所でも辞めさせられることはあります。

就労移行支援事業所

就労継続支援B型から就労移行支援へ移るのもありです。

就労移行支援では「就職特化」の支援が受けられます。

一般就労(就職)を目指している人なら、就労移行支援事業所はおすすめできます。

直接、就労継続支援B型から一般就労する人も、1割ほど(※1)いますが‥

就職前に就労移行支援を利用しておくと、就職しやすかったり、就職先(※2)が広がったりするメリットがあります。

※1:B型事業所からは、サービス終了時に利用者の13.2%が一般就労しています。(参考:厚生労働省「障害者の就労支援について」)

※2:独自求人を扱っている事業所もあったり、職員から就職アドバイスを受けられたりします。

ガイドさん

B型から直接就職を目指すのもありだけど、就労移行支援から就職する人のほうが「就職後の職場定着率」は高いよ。

就職できても、すぐ辞めたら意味ないもんね。

ヤンネコ

就労移行支援では「面接練習」「PC訓練」など、就職特化の訓練が受けられます。

訓練の例

・面接練習/履歴書添削

・PC訓練

・コミュニケーション訓練

・ビジネスマナー講習

このほかにも「職場でのトラブル対処法」や「体調管理」など学べたりします。

週1日から通い始められる事業所もありますが、最終的には週3~5日など「就職先で必要な勤務日数」と同等の通所が求められます。

就労継続支援A型事業所

A型事業所は「B型では物足りないと感じた人」に向いています。

もちろんB型も事業所ごとに訓練レベルには差がありますが、A型事業所はB型事業所より全体的にレベルが高く厳しいです。

雇用契約を結ぶので、最低賃金が保障されたアルバイト並み(月6万~10万円)の給料がもらえます。

作業内容自体は、B型と同じく軽作業が多いですが、Web制作などクリエイティブな仕事ができる事業所も一部にあります。

ただし「基本的に週5日の通所」が求めらます。

ガイドさん

仕事だから、それなりにスピードや質も求められるよ。

「障害者として配慮してもらえる」ので、普通のアルバイトよりは働きやすいです。

「一般就労の練習のためにA型事業所をまず利用する」のもおすすめできます。

B型からA型へ、A型から一般就労へ、という流れはめずらしくありません。

B型からA型へ移る人は、B型からB型へ移る人の1/4~1/3ほどの人数います。(参考:厚生労働省)

A型事業所に向いている人

・週5日安定して働けそうな人

・B型事業所では物足りない人

まとめ

  • 作業所を辞めるのは本人の自由(事業所の許可は不要)
  • 辞めると「気持ちが楽になる」「無意味な時間が減る(※1)」「新しい環境にチャレンジできる」などのメリットがある
  • 辞めると「日中活動の場がなくなる」「就労指導される可能性がある(生活保護の場合)」などのデメリットがある
  • 辞めた後は「他のB型事業所」「就労移行支援事業所」「就労継続支援A型事業所」がおすすめ

あたらめて言いますが、B型事業所を辞めたいなら辞めても構いません。

職員が引きとめたとしても、最終的にどうするかは利用者の自由です。

合わない事業所なら辞めたほうがいいですが、続けたほうが自分のためになりそうなら続けたほうがよいでしょう。

いずれにせよ「自分のためになる選択肢はなにか?」を考えることが大切です。

他の就労支援事業所を探す際は、事前に評判や口コミをチェックしてから見学してみてください。

-就労継続支援B型